働き方について聞くと、「人並みで十分」(63.5%)が増加し、「人並み以上」(29%)減少傾向にある。両者の差は調査開始以来最大の34.5ポイントとなった。
デートの約束があったときに残業を命じられたら、「デートをやめて仕事をする」が63.7%だが、2015年(80.8%)から17.1ポイント減少している。「ことわってデートする」(36%)も2015年(19%)から17ポイント増加している。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」というが、「好んで苦労することはない」は37.3%と過去最高。この回答は2011年から増え続けている。一方、「進んで苦労すべき」は大きく減少して43.2%。最大54.2%あった両者の差は、過去最小の5.9ポイントとなった。
調査元は「職場に”寄らば大樹”的な期待をもつ傾向が退潮し、自らの技能や能力、あるいは職種への適性に関心がもたれる時代へと変化している」と分析している。
どのポストまで昇進したいかを聞くと、「専門職(スペシャリスト)」(17.3%)が最も多く、次が「どうでもよい」(16%)だった。
男女別に見ると、女性は、「専門職」(22.7%)が最多で、以降は「役職にはつきたくない」(14%)、「主任班長」(13.5%)と続く。また「役職にはつきたくない」(14.0%)と「どうでもよい」(19.0%)の合計が3分の1に達している。
一方、男性は「重役」(19.4%)、「部長」(18.6%)、「社長」(18.4%)と続くが、女性はこれらの項目は1割未満となっている。
「上司・同僚が残業していても、自分の仕事が終わったら帰る」は約半数
就労意識について聞くと、最も多かったのは「社会や人から感謝される仕事がしたい」(93.9%)。以降、「仕事を通じて人間関係を広げていきたい」(92.5%)、「ワークライフバランスに積極的に取り組む職場で働きたい」(91.8%)と続く。
生活価値観は「他人にはどう思われようとも、自分らしく生きたい」(84.5%)が最も多く、「自分はいい時代に生まれたと思う」(83.6%)、「人間関係では、先輩と後輩など上下のけじめをつけることは大切なことだ」(83.2%)と続く。
2014年と比べて増加した項目を見ると、「職場の上司、同僚が残業していても、自分の仕事が終わったら帰る」は49.4%で、2014年と比べると14.3ポイント増となっている。
また、「仕事はお金を稼ぐための手段であって面白いものではない」(42.3%)は 9.6ポイント、「職場の同僚、上司、部下などとは勤務時間以外はつきあいたくない」(30.1%)は8.9ポイント増となった。
一方、「あまり収入がよくなくても、やり甲斐のある仕事がしたい」(48%)が14.9ポイント減少。ほかにも「面白い仕事であれば、収入が少なくても構わない」(42.0%)が12.9ポイント、「人間関係では、先輩と後輩など上下のけじめをつけることは大切なことだ」(83.2%)が8.1ポイント減少した。