以前、学習塾に勤めていた販売・サービス職の40代女性は、「滅私奉公をいつも唱えさせられ、『自分たちの成長のための勉強だ』と言われました」という。さらに、
「社長が出版した自叙伝を無理やり買わされ、ノルマを課せられました」
と明かす。
販売・サービス職の50代男性は、怪しげなタクシー会社に勤めた過去を持つ。
「社保未加入は当たり前で、有給休暇もなかった。2件の労災隠蔽もあった。高利貸しの闇金融業者が母体でした」
管理・事務職に身を置く30代男性は、同業他社での新人時代を振り返る。当時の上司はヤンキー上がりの主任で、朝礼時に「暴走族時代、車を燃やした」「パトカーから逃げ回った」などの武勇伝を口にすることがあった。
「オメーみたいなモヤシに言われたかネーんだよ」 → 返り討ちに
また、ヤンキー主任は、大学院卒の男性をはじめとする、高学歴な新入社員を目の敵にしていた。普段は車での受注だが、「豆腐1000丁を急ぎで電車を使って1人で取りに行け」と指示。
部下の結婚式に呼ばれなかったことを逆恨みしたときには、「結婚式中の部下に発注確認の電話をして、ミスをなじった」という。そんなヤンキー主任の暴君っぷりに、男性は耐えられなくなった。
「ある日、我慢の限界に来て理路整然と言い返し、皆が見ている前で論破した。主任は顔をまっかにして『オメーみたいなモヤシに言われたかネーんだよ』と殴りかかられた」
しかし、男性は合気道の有段者だった。さらに、
「中国留学時に軍隊上がりの教官から中国拳法も習っていました。殴りかかられたのでワザと相手がダメージを受けるように殴られ、流れで投げ飛ばしたらあたりは大混乱になってました」
と語る。しかしこの件が店長の耳にも入ったが「無かったこと」にされたという。
それから数年後、男性は現在の勤め先に入社したが、経営不振に陥った古巣を救済するという驚きの展開が待っていた。今ではあのヤンキー主任が、直属ではないものの男性の部下になるという。男性は、「部下には絶対にパワハラをしないと決めています」というが、
「一方でこの元主任が私の管掌エリアに来たら、辞めた後輩や同僚の分まで”同じこと”をしてやろうと思ってます。ただ、今の彼と私では立場が違いすぎます。彼は私に話しかけることも出来ないくらい、社内での力関係やポジションは逆転しています」
と逆転エピソードを綴った。
キャリコネニュースでは「ブラック企業経験談」や「夏休み明け、職場にお土産を持っていきますか?」に関するアンケートを募集しています。