「部活が負担」教員の7割 「勤務時間を超える」「全くの専門外のため指導できず生徒が可哀想」 | キャリコネニュース
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「部活が負担」教員の7割 「勤務時間を超える」「全くの専門外のため指導できず生徒が可哀想」

「部活が負担」教員の7割

「部活が負担」教員の7割

森永製菓は9月、部活問題に関する調査結果を発表した。調査は今年8月に実施し、部活顧問の教員・現役生・部活動OBOG合計1000人から回答を得た。

「部活にやりがいを感じる」と回答した教員は59.5%。理由として「生徒の成長を感じるから」(97.5%)、「生徒が達成感を感じるから」(95%)、「生徒が努力することの大切さを知るから」(93.3%)という声が多く上がった。

部活動に費やす時間は毎日平均1.78時間 勤務時間の約2割を占める

一方、部活に負担を感じていると回答した人は73%。その理由は1位が「時間的理由」(92.5%)で、次いで「精神的理由」(79.5%)、「経済的理由」(76.0%)と続く。具体的には、

「勤務時間を超えたり休日出勤したりしなければならない」
「土日などに活動する機会が多いので私的な時間がなくなることがある」
「家族との時間がなかなかとれないから」

という声や、「一生懸命やっていても評価されない」「全くの専門外のためしっかりとした指導できず生徒が可哀想」という不安、「手当が少なすぎる」といった声が挙げられた。

教員が部活動に費やしている時間を聞くと、毎日平均1.78時間、週平均11.7時間。勤務時間に占める部活の割合は平均18.68%と2割近くとなった。

「部活を通して生徒の成長が見られるのは嬉しいが、時間的拘束が年々負担に感じる」

「高校生は部活に入ったほうがいいと思う」と考えている教員は76%。理由として「生徒のうれしそうな顔を見るとやりがいを感じる」「生徒が人間的に成長する場である」「生徒の成長を一番見られる」「生徒が努力しながら人間的に成長していく」という声があがった。

一方、「時間削減など教師と生徒の負担を低減したほうがいい」(79%)という声や、「以前より部活に入る生徒が減ったと感じる」(76.5%)、「今のままでは部活動の存続は難しいと感じる」(72%)といった声が7割を超えている。

また、「部活に対して世間の風当たりが強くなってきたと感じる」(71%)、「部活に時間をかけすぎないように言われている」(55.5%)という声があがる一方、「時間的な制約があり、生徒に思う存分部活をやらせてあげたいのにできていない」(63.5%)という人もいた。

中でも、部活の負担を減らしてほしいという声が多い。「部活の手当てを増やしてほしい」(86.5%)と回答した人は9割近くにのぼる。他にも

「どの部活の顧問・担当をするのかについて自分の意見を反映してほしい」(84.5%)
「部活の顧問・担当をするかしないのかについて自分の意見を反映してほしい」(82.0%)

という声や、「平日の朝は部活に時間を割きたくない」(73.5%)、「休日は部活に時間を割きたくない」(67.0%)など自分の時間を確保したいという人も少なくなかった。具体的には、

「部活を通して生徒の成長が見られるのは嬉しいが、時間的拘束が年々負担に感じる。指導ができない種目の主顧問をさせられるのは精神的にものすごい負担を感じる」
「教師ばかりに負担がかかりすぎでいるので、もっと地域やOBなどの外部からのサポートを得られるようにすべきだと思う」

という声があがった。また「その現場や教員が感じている部活動の効果と保護者や教員以外の方が感じる部活動の意義に大きな乖離を感じる。(略)現場での生徒の成長のためと思う気持ちと、世論の狭間で思い悩み、答えのない自問自答を繰り返す日々に疲れる」という率直な意見も寄せられた。

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