これには、多くの女性たちから「海外旅行だの日々の外食やめりゃいいじゃないか」などのツッコミが相次いだ。
「海外旅行に行けるだけすごい。それで貯金出来ないなんて贅沢な悩みね」
「貯金少ないね。欲しいもの全部買ってる勢いだなこりゃ」
「独身女性でそれだけあるのはすごい。でも海外旅行とかブランドもの買ってたらあっという間だよね」
など、いい生活をしていれば貯められなくても仕方ないという冷ややかな意見が大半だ。
記事は給与所得者の平均年収が全体で432万円(2017年民間給与実態調査)であることも伝えている。ちなみに男性の平均は532万円で、女性は287万円と大幅に下回る。
年収720万円は手取りで530万円ほどだが、それでも女性の平均をはるかに超える。自分で働いて得たお金を好きなことに使っているのだから誰に文句を言われる筋合いはないが、旅行どころか日々の暮らしにカツカツの人からすれば、やりたいことをやった上で「貯まらない」では、どうしても冷たい見方になるだろう。
高収入の落とし穴? 「収入が半減した今のほうがいい暮らし」という人も
他方、コメントには「稼いでいると思って贅沢しがち」など、高収入の落とし穴を指摘する声も多い。これだけ稼ぐには、仕事が忙しいため駅近の物件に住み、毎日外食しているのではという推測も。
そんな言葉を裏付けるように、「昔、東京で働いていたときこの年収帯だった」という女性は、
「贅沢したくてするのではなく、住んでいる環境や友人との付き合いでお金がかかるんです」
と明かした。現在は実家に戻り田舎暮らしで、「毎日着てる服はクリーニング出さなくていい洗濯できる服だし、乗ってる車も軽と小さな国産車で維持費も低め」とのこと。
「年収は半減したけど日々出ていくお金が殆ど無くなったので今のほうがいい暮らしをしてます。いろんなプレッシャーもなくなり人間関係も楽になりました」
と落差を語る。収入があったらあったで、着るものや住環境、交際費などが嫌でも高額になるようだ。もちろん賢く出費を抑えている人もいるだろうが、”いろいろなプレッシャー”から解放されるためのストレス解消が、旅行や外食しかない人もいる。
コメントには、「いいんじゃない。人はいつ死ぬかわからないし、楽しく生きたらいいと思う」という声もあり、一理あるような気もする。お金が貯まらなくても海外旅行や趣味など経験をたくさん積める人生と、老後に備えて収入の範囲内でコツコツ生きる人生と、どちらがいいか。ただ、これを選べる人はさらに高収入の人であり、年収700万円台は、簡単に「経験も貯金もバランスよく」とはいかないようだ。