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働き方改革で”指名制度”を廃止した美容室 3年後の定着率が90%に上昇

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、美容師の平均年収は、サービス業全体としてもやや少なめの270万円前後。さらに、朝晩に顧客の指名があると拘束時間が長くなる。

「仕事が好きで働き続けたいと思っていても、辞めてしまう人が多かった」

とは同社の池野谷真社長。結婚や出産といったライフスタイルの変化に伴い、「辞めざるを得ない美容師たちが『働きやすい環境』をつくりたい」と3年前に奮起した。主な改革は、「指名制度の廃止」と「定額コース設置」の2つだ。

月額1万円!美容室通い放題の「定額サービス」で収益も安定

昨今、美容室では客ごとに指名された担当がつくのが一般的になっている。同社ではこの指名制度を廃止することで、従業員がそれぞれの都合に合わせ、早番(10~15時)と遅番(15~19時)の2部に分かれて出勤することを可能にした。これによって週休2日も実現したという。

また、月額1万円で美容室に通い放題のサービス「定額プレミアムコース」をスタートし、収益も安定化させた。一人あたりの売上が月平均57万円から85万円にアップし、パート時給を1500~2000円に設定することで人が集まりやすい職場を実現している。

定額制導入以前は生産性を追求するあまり、余裕を持って施術できないこともあったというが、導入後は利用客からも「ゆっくりとリラックスできる」と好評だ。さらに、

「(通常、担当変更は申し出にくいが)いつも違う人に新鮮な気分でカットしてもらえる」

といった反響まであるという。

池野谷社長は今後の抱負として、

「美容師の資格を持っていながら、やむを得ず辞めてしまった”潜在美容師”が多くいる。今後はそういった人たちが戻ってきやすい雰囲気づくりに励みたい」

と語っている。

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