社内の士気を下げるのはブラック上司だけではない。常識がなく、教養を疑うような新人に振り回され、迷惑を被るケースもある。キャリコネニュース読者からは、ありえない新人たちについての不満が寄せられている。
技術職の20代女性の会社には、新人2人が社内見学に来た際に「どうしてもここで働きたい」と熱意を語った。その意気込みを買って採用したものの、やる気は長く続かなかった。出勤2回目で「辞めます」と言い、去っていった。
「すぐ辞めただけではありません。会社が貸し出したものも返さなかったんです。営業の人が自宅まで出向いて返却を促しましたが、居留守を使われる始末。新人はその様子を見ていたようで、営業担当が引き返すとLINEで『荷物を郵送しました』というメッセージを送ってきました。しかし2か月経っても届きません」
「勤務初日にメモを用意するのは当然ではないと思い知った」
技術職の50代男性は、かつて外資系の会員制スーパーでパートとして働いていた。当時40代の新人男性の教育担当になったが、業務の説明の際にメモをとるように伝えても指示にまったく従わない。
ただ話を聞くだけでは、覚えきれるはずもない。男性は新人に作業をしてもらったが、順番はチグハグでまともにできない。新人は入社当日の夕方には辞めた。
「勤務初日にはメモを用意するのは社会人として常識だと思っていましたが、違うことを思い知らされました。以来、採用担当には『勤務初日はメモと筆記用具を持ってくることを採用された方に必ず伝えてください』との新ルールをつくりました」
技術職の30代女性は、電話応対をしない新人にイライラを募らせている。
「お客さんから社内の人宛に電話があったのに、教えない。『電話があったの?』と聞いても、『電話がきたかもしれません』と曖昧な回答しかしません」
新人は、社用携帯を持たせても着信に応じず、電話に出るように毎日言い聞かせても絶対に出ない。女性は「仕事が進まなくてつらいです」と嘆いている。
勝手に辞めておいて「元社員だから割引しろ」と要求
販売・サービス業の30代女性は、注意すると逆ギレする新人社員に頭を抱えていた。1時間の休憩時間中にバイトの面接を受けにいったこともあり、仕事はろくにできなかったという。しかし、自己主張だけは強い。
「言い訳は多いし、最初は話しかけていた人も、ひどい態度と性格から最後は全員から総スカン状態でした。あるとき早く店を閉めようとしたので、不信に思って上司に聞いたところ、そんな指示は出ていないことが発覚。上司の怒りを買い、左遷されました」
その後、新人はバックレて退職。しばらくすると顧客として来店し、元社員として割引しろとごねたというから驚きだ。出禁にできればいいのだが、会社の方針で難しいという。
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