理不尽な会社の対応に苦しむ人は絶えずいる。一昔前なら許容されていたことも、コンプライアンスなどが強化された昨今、それでは済まされない。キャリコネニュース読者からも、
「108連勤が最長記録。今は時間外や残業も出来なくなったが、仕事内容は変わらないまま。結果、タイムカードを操作して”法律の範囲内の時間外”に収まるよう調整している」(20代男性、販売・サービス職)
といった声が寄せられている。技術職の30代女性もその1人だ。かつての勤務先では当時、定時前の出勤が日常化していた。昼休みも「ご飯をかきこむこと10分程度」だったという。残業も毎日2~3時間していたが、申請の上限は20時間。実際の数字は80時間以上だ。
「1回だけ監査が入ったけど、翌日から『退勤のタイムカードは定時に切れ』とのこと。もちろんそのあとの残業はサービス。身体を壊して鬱病になりながら働いていた。服用している薬の影響で車の運転ができない、と伝えても完全無視だった」
その結果、女性は「1回だけ衝突事故を起こしました」というが、会社の対応は知らぬ振り。そのまま運転業務を継続させられていたという。
「医者には入院を勧められたが、会社は『人数が足りない』という理由で入院を拒否」
管理・事務職の20代男性は、かつて「1日の睡眠が2~3時間あるか無いか」という会社で3年間働いていた。ストレスと疲労から帯状疱疹になり、さらには右顔面から右腕までの神経も麻痺した。
「医者には入院を勧められたが、会社は『人数が足りない』という理由で入院を拒否。悪化や再発を繰り返した結果、後遺症を発症しました」
このままでは一生治せないと感じて退職した。しかし、退職する際、「会社都合で発病日を退職日以降に改ざんされた挙句、会社側は『病気の責任は個人にある』として労災申請を認めなかった」と綴っている。
「始業前の朝礼、清掃、終業後の会議は当たり前。健康診断は土曜出勤の日に自腹で受診」
20代女性は、現在は倒産した印刷会社での悪夢を振り返る。会社は同族経営で、社員は天下りや縁故採用で固められていた。当時の冷遇について、
「始業前の朝礼、清掃、終業後の会議は当たり前。健康診断は土曜出勤の日に自腹で受診。お盆休みは、全員自動的に有休消化」
と枚挙にいとまがない。そんな会社でも2年に1度、必ず社休日に全額自腹の社員旅行があった。しかしその年は、「経営者の習い事の発表会」という理由で急遽日程を変更。社休日を変えてまで社員旅行をする徹底ぶりだったが、都合がつかずに参加できなかった人も多数いた。それにも関わらず、
「毎月の給料から積み立てられているはずの積立金は、社員旅行不参加の人には半額しか返金されませんでした。会社規定を確認すると、会社側からは『規約通り』と回答されました」
という。女性は、「そんな規約なるものは誰も見たこともなく、詐欺だと思いました」と綴った。
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