会社を辞めようと思うきっかけは、突然降りかかってくる。自分に非がないならスパッと辞めてしまうのもひとつの手だ。とはいえ中々行動に移せない場合もある。キャリコネニュース読者から寄せられた、退職エピソードを紹介する。
通信設備のカスタマーエンジニアだった30代男性は、社長の態度が原因で退職に踏み切った。年末の繁忙期、社外での残業をしていた時だ。遠方の客先に訪問している際、社長から電話があった。一度出たものの、おかまいなしに言いたいことだけを次々と話してきた。
「目の前にお客様がいらっしゃったこともあり、事情を説明して『折り返し連絡します』と言いましたが、社長はこれに激怒。『俺の方が客より偉いんだから、俺の話を優先しろ』と言ってきたのです。この社長の元では働けないと思い、退職しました」
「君は会議には出さないし、君の仕事もない。いつ辞めてもいいよ」
技術職の30代男性は、元勤務先を振り返る。買収直後の会社に入社したことが災いし、入社初日から上司に、
「親会社からのスパイが来た」
「君は会議には出さないし、君の仕事もない。いつ辞めてもいいよ」
「親会社からのメールは全て転送しろ。親会社のメンバーとは話をするな」
と言われた。親会社の人事もその上司を「鬼軍曹だよ」と評していた。上司は現場をまったく把握できておらず不満も溜まっていたが、タイミングを掴めず「3年間社内ニートでした」と綴っている。
社内盗撮され証拠も押さえたものの「男なんてそれ位、誰でもするんだから」
化粧品の販売やエステ事業を手掛ける会社に在籍していた30代女性は、入社後に感じたギャップを綴る。”女性が輝ける会社”と謳うも、実際は「従業員が経験者の下僕扱い」だったという。上司の気分が悪いと1日がかりで説教された。
「『昇給賞与有り』と書いていたが1円もなし。退職金もなしでした。男性従業員に着替えているところを盗撮され、証拠は押さえたものの女性社長の『男なんてそれくらい誰でもするんだから』と言われました……」
女性は数々の仕打ちにも耐えてきたが、社長のその一言が信じられず退職を決意した。有休を思うように消化させてもらえず、「ケチな会社」とこぼしている。
かつてイベント代行の法人営業をしていた30代女性は、会社のセクハラに耐えられず退職を決意。当時は、なかなか契約も取れなかったという。男性の専務取締役に相談すると、「社長の営業スタイルを見習って」と言われ、女性社長と一緒に地域法人会の懇親会に参加した。
「社長はベロベロに酔っ払い、他の男性会員に甘えるように寄りかかったり、膝の上に座ったり……。挙げ句の果てには、お目当ての男性会員と2人でいなくなって帰ってきませんでした」
女性は「枕営業の強要だったのか?」と感じ、即刻辞める意思を伝えたという。
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