女性は社長について「『金を儲けていない奴には何をしてもいい』『ルールが何よりも偉い、人の気持ちはわからない』と公言している」と説明する。以前は机を叩いたり椅子を蹴ったり、クレームが来ると罵りや威圧、他の人のいる前での叱責は当たり前だったという。
「電話やメールの送受信、内容まで毎日社長のチェックが入らないといけないという規制と圧力がかかり、仕事になりませんでした。その際に発生した残業やトラブルについては、『未然に防ぐことのできなかった管理者やお前らのせいだ』と責任は一切とってくれませんでした」
そんな社長は、技術職への理解も著しく低かった。そのため女性は、
「営業もいない部署で製作と企画、営業と広報、商品管理、カスタマーサービスから顧客対応まですべてやらされています」
という。残業代は支給されているものの、それ以外については「ブラックだと思っています」と切り捨てる。
「メンバーが『一緒に頑張ろう』と言ってくれることだけが救いですが……」
最近は暴力こそなくなったものの、「売れなきゃゴミ」「これがお前らクリエイターのやることか?」と個人を否定する暴言は続いている。また、借金の大半は社長が自ら積み上げてきたものなのに、
「『この借金部署が。残業を減らして売り上げをあげろ。コストカットしろ』と言われたこともあります。社長は常に発言が変わるので精神的にも疲弊しています」
とこぼす。そんな職場にも関わらず、なぜ続けられているのか。女性は
「稀にお客さんから暖かい言葉をいただけることと、チームの方が『一緒に頑張ろう』と言ってくれることだけが救いです。ただ、正直いつ誰が体を壊してもおかしくない状況です。私が辞めると部署でデザインをできる人間がいなくなってしまうから辛いです……」
と心境を綴っている。体を壊す前の今が潮時なのかもしれない。
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