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“名ばかり”がはびこる会社「深夜残業代を申請すると遠回しに拒否」「裁量権がなくても裁量労働制」

「典型的なワンマン経営者です。マネージャーも名ばかりで権限委譲をしていないため、まったく機能していません。年2回の全体会議の際には、原稿を自分ではなく他人に書かせているので、発表している本人がそもそも中身を理解していません」(カウンターセールス/30代前半/女性/正社員/年収420万円)

「施工管理とは名ばかりで、ただのクレーム処理係。工事が始まれば、他の部署は知らん顔。中には助けてくださる営業さんもいますが、ほとんどは関係ないふりをして無視です。無事に終わったらホッとします」(施工管理/40代後半/男性/正社員/年収600万円)

役職者への不満を挙げる声が目立った。ブラックぶりを発揮していれば、名ばかりと呼ばれても致し方無い。また、役職者よりも、会社の体制や職種自体に原因があることもあるようだ。

「5年目からは裁量労働制になるので、月27時間以上の残業をするとサービス残業」

「裁量労働制なので会社からすると働かせ放題。会社としては労働時間を短縮させるようなことは言っているが、ロクに管理もされないまま仕事を振られるので、深夜残業や休日出勤が発生する。それらを全部つけようとすると『時間管理ができない人』と評価され、やんわりと時間をつけずに仕事をするように言われる」(プロジェクトリーダー/30代後半/男性/正社員/年収600万円)
「役職がつく5年目からは裁量労働制になるので、月27時間以上の残業をするとサービス残業になります」(システムエンジニア/20代後半/女性/正社員/年収500万円)
「業務内容で『裁量権など無い』と言っていいような場合も、裁量労働制が適用される。そのため、納得いかない人は非常に多くいる」(技術関連職/20代後半/男性/正社員/年収620万円)

裁量労働制とは名ばかりで、実質は「働かせ放題」と感じている声が多く挙がった。裁量労働制でも、深夜残業や休日出勤などにおける割増賃金の支払いは義務付けられている。つまり、裁量労働制=残業代が出ない、とはならない。

裁量労働制の職種は限られているが、口コミのような「業務で裁量権が発生しないケースもある」という声も出ている以上、制度の見直しが急務ではないだろうか。

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