中途入社後、指定された部署に配属されたが、3か月で異動の辞令が下りた。本来は2人体制のところを一人で受け持たされた。当時について、
「実家で介護の問題を抱えていました。往復150キロかけて通う中、休日出勤もあり疲労もたまっていました。そんな時期に台風と豪雨で業務量が膨大になり、介護の負担も重って疲労はピークに達していました」
と振り返る。しばらくは踏ん張って持ちこたえていたが、意識が朦朧として職場で倒れ救急搬送された。検査結果は「とにかく疲労なので、まずは休みなさい。他には異常も見られないので安心してください」とのことだった。
「そこで付き添ってくれた総務担当者が上司に連絡したら、電話口で『明日大丈夫?』と言われました。えっ俺、倒れたんだけど……。確かに俺しかわからない明日締め切りの仕事はあるけど、という心境でした」
「対人恐怖症と鬱と過労で休職し、通院生活を余儀なくされました」
結局、翌日は出社した。その締め切りの案件を午前中で終わらせ、帰った。その後、数日の休暇を経て職場復帰を果たしたという。ところが、
「復帰後はいつもと変わらず通常業務扱いでした。手が回らないと『何でこんなのできないの?』と言われる始末。気持ちの限界まで数か月ほど頑張りましたが、遂に2回目の爆発。対人恐怖症と鬱と過労で休職し、通院生活を余儀なくされました」
上司はその状況を知っているにも関わらず「復帰前に連絡してね。部署変更も考えるから」とだけ連絡してきたという。これがきっかけで男性は退職した。
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