令和なのに年功序列って……と思う人もいるだろう。しかし実際、年功序列を採用する会社はまだ実在する。企業口コミサイト「キャリコネ」には、
「年功序列のような考え方はある。出世の順番等に関しては、年齢や経験年数などが考慮されているように感じる」(購買・資材/30代後半/男性/正社員/年収420万円)
といった声が寄せられている。また、
「基本的に年功序列で昇進していく。新卒で入社した場合、32歳になる年に昇進試験を受けることが出世の大前提。この試験に合格しないと、その先の課長や部長にはなれない」(生産・製造技術/30代前半/男性/正社員/年収800万円)
「3年から5年に1ランク上がる。評価が低い人は、上がらないこともあるが……。ただ年功序列で、長く会社に在籍している人が評価される傾向は強い」(プログラマ/40代前半/男性/正社員/年収450万円)
など前出の年数を具体的に示した投稿もあった。年功序列のカラーが強い会社の場合、石の上にも3年ならぬ、10年しがみついて一人前という風潮があるようだ。また、「年に一回の昇級すらなく、最低3年を要する」という口コミも見られた。(文:鹿賀大資)
「年功序列で昇給。仕事ができない職員でも、ある一定までは昇給できます」
「良くも悪くも年功序列の色が強い。10年を経過すると、ようやく昇給額・賞与額が満足してもらえるレベルとなる」(研究開発/30代後半/男性/正社員/年収610万円)
「号級表に沿って年功序列で昇給していきます。そのため仕事ができない職員でも、ある一定までは昇給できます」(その他/20代後半/男性/公務員/年収400万円)
出世とは別に、年功序列の会社における昇給に関する声も見られた。やはり10年は一つの目安といえそうだ。
公務員は号級表、一般に俸給表と呼ばれる国で決められた給与支給額に沿って、段階的に上がっていくシステムを採用している。ただ、そうすると政府としては現状、年功序列を推奨しているとも考えられる。
「上司の言うことに反発しない人が出世します」
では年功序列の会社だと、どのような人が出世しやすいのだろうか。
「年功序列形式のため、上司の言うことに反発しない人が出世します」(法人営業/20代後半/男性/正社員/年収550万円)
「基本的に年功序列。会社の社風に合った保守的で真面目、大人しい人が多い。上司の考えていることを忖度し、それを実行できる人間が評価されるように思う」(社内SE /20代後半男性/正社員/年収683万円)
年長者に配慮できるタイプの人が、年功序列の社会では上に行けるようだ。今回の口コミを総じていえば、年功序列の会社とは忍耐力を求められるようにも感じられる。【参照元:キャリコネ】