飲食店やカラオケ店を展開する会社に、本部配属の事務員として採用された30代女性は、短期間で退職した職場を振り返る。そこには「自分に都合の悪い話は聞かない」という性格の社長の愛人も勤務していた。
「愛人は寒がりのため、狭い部屋なのに冬場は常に暖房はフルマックスの28度。さらにパネルヒーターを2台も使用。その寒暖差で、私は喉が痛くなりマスクを使っていました。すると愛人から『接客業なんだからマスク使用禁止』と言われ、『それとも対人恐怖?』と笑われました」
換気が悪いことで喉を痛めた女性は病院を受診した。しかし、愛人は何事もなかったかのように無視していたという。女性は「速攻、辞めました」といい、「そもそも接客業なら事務職で募集すんなよ?って話です」と憤りを綴っている。
「持病や家族に病人がいる人は嫌われます」
中途入社2年目の20代女性は、一族経営の老害について明かす。社員70人程度の受注生産を業とする会社だ。上層部には、大手取引先からの天下りや縁故採用組を揃えているが、いたって健康な老人ばかりだという。
「会社の方針の1つに『病気は休日にせよ』というものがあります。持病がある人や家族に病人がいる人は、一族から陰口を叩かれて嫌われます。産休や育休、風邪などで有休取得する人間も嫌います。そのくせ年に一度の会社が指定する健康診断は自腹です。薄給なので、お金がない人は健康診断を受けません」
女性はさらに続ける。
「子育て世代の女性は退職に追い込まれ、実質的に全員クビです。現在は70歳まで未婚の人や30代以上の未婚、既婚者でも子どもがいない人しか残っていません。有休取得ゼロだと社内表彰され金一封をもらえます。時代遅れの社風に恐怖を感じた新卒や20代の若手は一年未満で年間10人ずつ辞めていき、同世代で残っているのは私だけになりました」
女性は「まさしく令和の時代に不要な会社」という。そして「コロナウイルスの影響もあり会社は倒産寸前。私もついに退職するので、思い切って投稿しました」と晴れ晴れとした気持ちを打ち明けている。
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