
社内に歯医者があるという人も
福利厚生とは、端的に言うと「従業員を労うための制度」だ。もちろんただのお飾りではく、上手に機能させることで本来の目的を果たす。企業口コミサイト「キャリコネ」には
「福利厚生はしっかりとしていて、手厚いサポートがいろいろと多い」(経営コンサルタント/30代前半/男性/正社員/年収600万円)
といった勤め先の福利厚生に満足する声も寄せられている。今回は、福利厚生が充実した会社の特徴を見ていこう。【参照元:キャリコネ】(文:鹿賀大資)
福利厚生に満足しているのは「大企業」「大企業の子会社」
「業界では名の知られた歴史ある会社のため、基盤がしっかりしています。福利厚生は、長く続く中で自然と手厚くなっていった印象です」(財務・会計関連職/30代前半/女性/正社員/年収650万円)
「大企業の子会社であることから、福利厚生は非常に恵まれていると感じる」(代理店営業/40代前半/男性/正社員/年収550万円)
「大企業であるため福利厚生はとても充実している。毎年、年度初めにポイントが付与され、そのポイントを使って給食費や保険料控除であったり、プライベートでの交通費(新幹線)などに充てることができる」(生産・製造技術/30代前半/男性/正社員/年収800万円)
大手や老舗の企業で働く人たちでは、福利厚生の充実ぶりを挙げる投稿が目立った。大手企業の子会社でも、その恩恵を感じられているようだ。
「ベネフィット・ワンが利用できる。年間700ポイント、約7万円相当のいろいろな補助が受けられる。インフルエンザ注射費用の補助は有難かった」(代理店営業/40代前半/男性/正社員/年収540万円)
「福利厚生はかなり充実しています。リロクラブというものがあり、会員として各地の宿泊施設が割引になるサービスもあります」(ルートセールス/20代前半/男性/正社員/年収350万円)
「福利厚生は充実しています。家賃補助は7割。ジムやマッサージなどは100%補助です」(代理店営業/20代前半/男性/正社員/年収400万円)
「面白い福利厚生は、好成績を残すと海外旅行に行けること。私はセブ島、バリ島と、2回ほど海外旅行に行きました」(コンサルタント/20代後半/女性/正社員/年収360万円)
「社内に歯医者がある。業務の合間に検査や治療等を福利厚生で受けられるのは良いと思う」(制作ディレクター/30代前半/男性/正社員 年収900万円)
ベネフィット・ワンやリロクラブなど、福利厚生代行の外部サービスを導入する会社員の満足度も高かった。社内でポイントを配布するカフェテリアプランを外部に委ねることで、自社の負担も軽減できるメリットがある。
一方、報奨制度を設けたり、社内に医療機関を併設させたり、といった形で従業員の健康やモチベーションを維持する企業もみられた。
どんな形であれ、働く側が「しっかりと還元されている」と感じられることで、初めて福利厚生としての機能を果たす。今後は、名ばかりの福利厚生でなく、活用することで恩恵を感じられる福利厚生が企業側に求められていくだろう。【参照元:キャリコネ】