Insight Techは5月8日、「在宅勤務」に関する不満投稿調査の結果を発表した。調査は1月~4月に同社運営の「不満買取センター」へ寄せられた投稿から「在宅勤務」に関する内容1600件を抽出・分析した。
「在宅勤務」の投稿は、新型コロナウイルス感染症対策の基本方針が出された2月25日の週(2月23~29日)は103件だったが、緊急事態宣言が発令された4月7日以降は、1週間の投稿件数は270~280件にのぼった。
「作業効率が悪い。それで成果を求められるのは普通に働いてる以上にストレスが溜まる」
在宅勤務関連の投稿には、女性からは、
「子育てしながらの在宅ワークはほぼ不可能。会社は当たり前の量を仕事として与えるのではなく、自宅待機がメインで考えてほしい。子供にご飯を食べさせて遊び相手になり、またご飯というのを繰り返し、1日が終わっています」(30代女性)
「小学生ぐらいまでの子持ちでの在宅勤務は正直難しい。だれかもう一人大人がいて、子守や食事の世話をしてくれる人がいるなら部屋にこもって集中して仕事出来るが、大人一人で家事も育児も仕事もとなるとほとんど仕事にならない」(40代女性)
など「子ども」に関する投稿が多く見られた。男性からは、
「家に作業場所(個室)が無い、家族がいて集中できないなどあるため、作業効率が悪い。それで成果を求められるのは普通に働いてる以上にストレスが溜まる」(男性30代)
「在宅勤務やテレワークには限界がある。収入は減る一方なのに、家族全員が家に居ると食費や光熱費がものすごい」(男性30代)
など「仕事」や「収入」に関する投稿が多く見られた。
「せっかくネット環境が良くなっているのに地方に目を向けられないのか」
在宅勤務のメリットについては、「職場でメンタル疾悪の休職者が増えている。リモートワークを取り入れたら、メンタル疾患の人が減ると思うので取り入れてほしい」(女性40代)など働き方改革の推進を期待する声が寄せられた。また、
「有名企業が都内に集まりすぎている。その為に地方では仕事がないからと言って都会に若者がいってしまう。せっかくネット環境が良くなっているのに地方に目を向けられないのか。満員電軍に乗って通勤しなくて済む地方や在宅動務をもっと充実すれば地方も活性化するのではないだろうか」(女性20代)
など、地方創生を期待する声もあった。
一方、デメリットとしては、
「在宅ワークでシュレッダー処理する紙が増えたが、処理場に持ち込まないと一般家庭ゴミで出せないのが不満」(女性30代)
「セキュリティーの構築など十分に準備が整わないまま導入に踏み切る企業も目立ち、サイバー犯罪者の標的となる危険にさらされている。早急に対応して欲しい個人情報もあるかもしれない」(女性50代)
といった声も寄せられた。