新型コロナウイルス感染拡大により、企業も感染防止対策に追われている。在宅ワークや時差出勤をスムーズに導入できない企業がある一方で、緊急事態に素早く対応し社員を支えている企業もあるようだ。
今回は、新型コロナに関する会社の対応について、企業口コミサイト「キャリコネ」にも寄せられた声を紹介したい。(文・コティマム)
「社員の家族にもマスク配布」「時差出勤やテレワークの対応が俊敏」
「コロナウイルスの蔓延を受けて、各支店にもマスクや手指用・清掃用のアルコール、体温計も配備されました。緊急事態宣言が出てからは、時差出勤やテレワークも取り入れており、働きやすい環境づくりに努力している会社だと感じます」(財務・会計関連職/30代前半/男性/正社員/年収300万円)
「コロナウイルスの流行が中国で起きた際、いち早くマスクを大量に発送し、気遣っていた。また国内で流行が起き始めると、社員全員(家族を含む)や関係各所の方々が使用できるようにマスクとアルコール除菌液をなんとか用意し、困らないようにしてくれた。またそれを惜しみなく配布してくれた。社員が感染しないように時差通勤や交代での自宅待機対応、テレワーク(可能な人のみ)など、さまざまな事をすぐに対応してくれていた。マスクやアルコール除菌液など、手に入らない状況が続く中で本当にありがたく思った。『感染しない・させない』を言葉だけではなく、実際に行動としてすぐに対応してくれた事がとても良いと感じた」(広報/20代後半/女性/正社員/年収400万円)
「コロナ感染騒動では、すぐに出社・退社時間をずらすなどの対応をしっかりとやっていただけて家族も安心していました」(生産・製造技術/30代後半/男性/正社員/年収420万円)
新型コロナの蔓延前からいち早く対策を講じ、社員のためにアルコールやマスクを用意していたという企業の口コミがいくつか寄せられた。
新型コロナが感染拡大した頃にはすでにアルコールやマスクが入手困難になっていたことを考えると、早い段階で準備していた企業は危機意識が高いといえる。こうした企業は時差出勤、テレワーク、自宅待機などへの対応も俊敏で、社員は安心して働くことができる。
通信費は会社負担?テレワーク導入の盲点「ネット環境」
「独身者には格安で寮や借り上げアパートを用意してくれます。最近は新型コロナ対策で在宅勤務が増えましたが、会社支給のノートパソコンをプライベートのWi-Fiルーターに繋ぐことを推奨されています。ただしWi-Fiルーターを持っていない人もいるため、寮の食堂に急遽Wi-Fiルーターが設置されました」(研究開発/30代前半/女性/正社員/年収600万円)
寮生活をしている社員のため、寮の食堂にWi-Fiルーターを設置したという企業もあった。在宅ワークへの切り替えが増える一方で、パソコンやネット通信環境などは社員それぞれ違う。会社側が在宅勤務環境を率先して整えると、社員の負担を減らすことができる。
新型コロナの感染拡大は、これまでに経験したことのない緊急事態だ。こうした大変な状況の中でいかに危機意識を持って迅速に対応できるかが、今後の企業の信頼に関わってくる。社員の感染を防ぐため、実際に行動することが重要だ。