国税庁の資料によれば、20代前半女性の平均年収は249万円だ。トピ主の年齢は不明だが、年収250万円は、手取りで185万円ほど、月16万円弱だろう。労働の割に「給与額が少ない」のは、働く気力を萎えさせてしまう。しかしトピックの返信コメントは、トピ主の希望を打ち砕くようなコメントが相次いだ。
「事務職なんて大手じゃなきゃ高賃金なところはほぼ無いよ」
「事務は正社員じゃなくて派遣社員とかが多い」
「事務に拘るなら大手か優良に運良く入社できる以外は薄給ですよ。東京でも中小で300万以下は普通です」
などのほか、金額的には「都内の正社員(総務)年収250万円でした」「都内の社団法人の事務正社員だけど、年収280万だよ。激務だしやってられません」など、厳しい実情を明かす人も。
近頃はIT化の影響や非正規雇用の増加で、高収入どころか正社員で採用されるだけマシ、と指摘する人が多かった。筆者の知人にも都内のベンチャー企業の経理を業務委託で請け負っている人がいる。今は都会であるほど、事務を正社員で雇わなくても良い方法が多いだろう。高収入を望むなら、事務はあきらめてエンジニアなど手に職をつけたほうがいいというアドバイスもあった。
また、「年収も大事だけど出費も大きく違うと思うよ。家賃とかね」など、都内は家賃、生活費が高いという指摘も多い。逆に、地方は車の維持費や、豪雪地帯なら雪対策、暖房費などがかかり、「地方だから安く暮らせるわけじゃない」という反論も多数寄せられた。
「都内の事務正社員、勤続15年で600万くらいです」という人も
一方で、「地方から東京で年収倍くらい上がったよ…」をはじめ、やはり都内は年収が高いという証言も複数上がっている。
「東京渋谷勤務の事務職3年目で490万だったよ」
「都内の事務正社員、勤続15年で600万くらいです」
「丸の内の金融機関で事務してますが500万程。役職つくと650万くらい」
これらのコメントは、大手企業や金融関係は収入が良いことを裏付けているだろう。「大手メーカーで事務の一般職だけど年収560万です」と書いた人は、「支社の成績によっては都心より地方の方がいい場合もある」と明かす。住まいは地方でも、会社の規模や勤続年数によって報酬が変わることは言うまでもない。
他方、コメントの中には、地方でも正社員として長く務めるほうが、長期的には生涯賃金が高くなるという示唆もあった。実家近くなら結婚・出産しても育休を取り正社員で働き続けられる、都内では保育所もないという。そんなに思惑通りに行くかは疑問だが、結局、自分のライフスタイルに合わせて職場を選ぶことになるのだろう。いずれにしても、事務職の正社員で高収入は狭き門のようだ。