女性が退職した原因は、上司である室長のパワハラだった。室長は元からパワハラ気質の節があり、女性に対してサンドバッグのように八つ当たりをしていた。そんな室長のパワハラぶりがエスカレートしたのは、コロナが騒がれ出した2月後半からだったという。
「バタバタの高校入試やコロナ休校で、資金繰りに苦労していた様子の上司。わざと私に聞こえるように陰口を言ってみたり、お気に入りの生徒や若い講師にも私の悪口を言わせたり。無視や嘘をつかれることもありました」
休校期間中には、休業補償がなかった。ある講師が室長にその件を確認したが、無視されたという。その後、5月から全講師の出社によるオンライン授業がスタートした。そこでも室長のパワハラぶりは続いた。
「体調を崩しても『それが何か?』という反応」
「授業中の声が大きいと罵られました。やり切れないほどの仕事を振られるも、情報はほとんどもらえませんでした。コロナ対策の名目で水も飲ませてくれず、体調を崩しても『それが何か?』という反応」
そうしたなか室長は、女性が授業をしていた際「声がうるさい」と教室の後ろに置いてあったゴミ箱を思い切り蹴飛ばすという失態を犯した。その一件で保護者から「女性ばかり叱るのは不公平だ」とクレームがきたという。
「上司はコロナ疲れで、素の性格が出てしまったのだと思います。でも生徒の前でもパワハラをする上司が怖くなり、生徒も嫌な思いをするだろうしと、泣く泣く辞めることにしました。無理な出勤も続き、さすがに体調を崩しました。転職活動を頑張ります」
塾は6月から通常授業が始まっており、室長はコロナでの損失を挽回すべく早くも夏期講習に向けて動いているという。それを見た女性は「かなり多くの授業数を各家庭に提案しています」といい、「有無を言わせぬ様子で怖かったです」と綴っている。
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