新型コロナウイルスの影響でテレワークの導入が急速に進むなど、働き方が劇的に変化している。政府が推進する働き方改革では、残業時間の削減や有休消化が義務付けられた。一方、それでもブラックな働き方をしている人はまだまだ多いようだ。キャリコネニュース読者からは
「10連勤なんて当たり前。休みも当日の朝言われるのがほとんど。休み希望を月2回出したら辞めろと言われた」(サービス業、50代、男性)
といった声が寄せられている。今回は、ブラック企業で働く人々の体験談をお届けする。(文:コティマム)
トンデモ社長の餌食に「社員は“替えのきく部品”としか思っていない」
サービス業で働く30代の男性は「週1の休日すら無くなる。早出・夜勤・残業・持ち帰り当たり前。もちろん全て賃金無し」と勤務状況を明かす。休みを削り、サービス残業やタダ働きを強いられているようだ。さらに、
「備品、値段など気に入らないとすぐキレる社長。『できない』ときっぱり言ったが無理やりやらされ、できないとキレる」
と社長のパワハラにも悩んでいる。無理して長時間労働したにもかかわらず、社長からは理不尽な扱いを受けているとなると、仕事のモチベーションが保てないばかりか、精神的にも参ってしまうだろう。
男性は「結局、社長は社員を『替えのきく部品程度』にしか思っていない。『人件費が勿体無い』という理由で人員を減らして、残った人に苦痛を強いる」と変わらない職場環境に幻滅している。
「22時間勤務→2時間仮眠→22時間勤務」
営業職の20代男性は、長時間労働やパワハラに3年間耐えている。新入社員研修の頃から、異様な環境だったようだ。
「新入社員研修の宿泊施設が衛生的に劣悪な場所で、体調不良者が続出。水虫になる者やダニに全身食われた者もいた」
現代とは思えない劣悪な環境で研修を終えた男性は、入社時の面接で聞いた内容とはまったく異なる部署に配属されたという。さらに、そこにはとんでもない上司がいた。
「社員不足のためクレームだらけの店舗に配属され、30分に1回は全く身に覚えのないことで顧客から怒鳴られる。 上司は人の性格や容姿、生まれから親、育ってきた環境、友人、これまで私がしてきたこと全てを否定。顧客の目の前で罵倒・蹴るは当たり前。口癖は『死ね』」
こうした環境から、部署内では辞めて行く社員が続出したという。働き方も無茶苦茶だったようだ。
「休日出勤は当たり前。令和になった今でさえ休日出勤あり、残業代なし。早出出勤は勤務時間に数えられないのに、早く出社させる。勤務時間も長い時は15時間超え。休憩なしで食事なんて取っている暇はない。泊まり込みの際は22時間勤務で、仮眠2時間後にまた22時間勤務」
これだけ働いても「給料は入社面接の話と違い、ボーナスも理由をつけられてカット。 福利厚生もなし」というから、もはや社畜としか言いようがない。 男性は「3年経ったので転職したいです」と退職も視野に入れているという。
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