職場で理不尽な扱いやパワハラを受けて辛い思いをした人は意外と多い。キャリコネニュース読者からも、
「業務提案をしたら『勝手に仕事を進めやがって』と怒鳴られ、肩を殴られた。正論で返したら、『今度わしに怒鳴ったら懲戒解雇だぞ』と言われた。全社員会議で過去の失敗をネチネチ叩く。人格否定をしてくる」(事務・管理職/40代男性)
といった声が寄せられている。今回はキャリコネニュース読者のブラック企業体験談を紹介する。(文:コティマム)
「タイムカードがないので残業代なんて支払われない」
営業職の40代男性は、身勝手な社長の態度に呆れている。
「ワンマン社長に許可を得て稟議書にサインをもらって実行した仕事を、後日『俺は許可してない、勝手な事しやがって』と激怒された。サインをもらった稟議書を見せた時の一言。『見たというサインだ!』。呆気にとられるという体験を初めてした」
言ったこと、やったことを忘れて激昂する社長。付き合っていく社員は大変だ。
またサービス業の20代女性は、労働環境に問題を感じて退職したひとり。地方にあるという女性の元職場は、「手取りが14万円」だったという。
「労働環境が悪くて、パートさんから『社員は定額使い放題』と言われる始末。タイムカードがないので残業代なんて支払われないし、3年いましたが健康診断は1度も受けてくれと言われなかったです。とにかく社長がケチでパートやバイトを使わせたくないので、バイトを呼ぶ時は社長の許可が必要でした」
女性は今年4月に退職。女性が働いていた店舗は閉店したという。
また、人の命に関わる医療現場からの声も届いている。病院で働いていたという30代男性は、医療ミスに関する前職の問題点を指摘する。
「本来なら医療ミスがあったら、個人の責任を追求するのではなく原因を分析して対策を立てないといけない。しかし以前いた病院ではミスした個人を追い込むだけで、根本的な原因究明と対策の検討はしなかった。おまけに看護部長、副部長の気分次第で、ミスした本人ではなくたまたま発見した人や関係の薄い人が主犯格扱いで責められることもしばしば。そのため、古くからいる人たちはミスや危険な状況があっても基本放置して、医療ミスが減らないという悪循環」
医療ミスは患者の命に直結する問題だ。病院全体として再発防止に取り組んでほしいところだが、ミスの擦り付け合いで改善されないとなると、大きな事故に繋がりかねない。
コロナで現場は大忙しも「社長はマスク未装着で飲み回り、副社長は会社の金で豪遊」
新型コロナウイルスに伴う関連企業のブラックぶりも寄せられている。消毒作業を請け負う企業で働いている40代男性は、「連日消毒の依頼が絶えず、社員はパンク状態。なのに社長は連日マスク未装着で飲み回り、副社長は会社の金で豪遊」と明かす。
コロナの影響で激務が続く男性たち社員だが、特に手当などはないようだ。
「元々賞与が無い会社だが、他の不採算部署の影響もあり、消毒に当たる社員への危険手当も皆無でモチベーションは一向に上がらない。しかし得意先からはとめどなく依頼がくる為、断ることもできない。 医療関連は連日報道で注目されるが、陽の当たらない業界でも崩壊は起きている」
上層部が散財し現場に何も還元されない職場は、いずれ社員が離れていってしまうだろう。体調や精神を崩す前に、ブラック企業から離れる決断をすることも必要だ。
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