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立場の差を利用した圧迫面接は百害あって一利なしだ。投稿を寄せた東京都の40代男性は約20年前、個人経営の飲食店の採用面接を巡る奇妙な体験をした。
はじめに集合場所として店舗近くの住所を指定された男性。しかし当日そこに向かうも誰の姿もなかった。
「あいにくの雨、真冬ということで寒さに耐えながら待っていましたが全然迎えに来ず、場所を間違えたかと思った」
結局30分も遅れて登場したのが、スーツ姿の自称「社長」であった。そして彼に促されるまま男性が到着したのは、応募した店とは別の居酒屋だった。だが社長は、状況が呑み込めない男性を尻目に面接を始めた。(文:湊真智人)
【前編はこちら】面接に出向いたら「真冬の雨の中、30分放置」の挙げ句に謝罪なし やっと現れた社長に連れて行かれたのは……
周囲の客や店員もドン引き「全部否定」
店に入ると、社長は「ウーロン茶二つお願いします」と店員に注文。開店直後の閑散とした店内で、履歴書を渡して面接がスタートした。しかし、そこでのやり取りは、さらに男性を呆れさせるものだった。
「こちらの答えに対して、全部否定、否定の連続。当時、世間で話題になっていた『圧迫面接』を取り入れたことは明白だった。30分も遅刻して自分の店でもないところで面接、しかも会話は他の人に筒抜け」
カウンターで横並びに座って行われた面接は、プライバシーなど皆無。会話の内容は、他の客や店員に筒抜けだった。しかも自分の遅刻を棚上げし、偉そうな物言いを垂れ流す。独りよがりの態度に、男性も怒りを抑えられなくなってきた。
「こちらも腹が立ってきたので途中から『そうですね』『わかりません』と一言返しで全部返答。それも筒抜けで店内は異様な空気」
場違いの会話を耳にした周囲の人たちは、事の異常さに当然気付いていたようだ。そして男性は我慢の限界を迎え、社長に反撃を開始した。
「最後に『質問は?』ときたので、『履歴書をいま返していただけますか』と言うと、『えっ』という顔をしながら返してきました」
男性はさらに、店員に「ウーロン茶代はいくらですか?」と尋ねた。社長は焦った様子で「あっ、こちらで払います」と言ったが、男性はそれを尻目に「では」と言い残して店を去った。こうして不可解な面接を振り切った男性。一連の出来事を次のように振り返っている。
「圧迫面接をやってみたかったのか知りませんが、自分の店で面接しない理由もわけがわからない。不思議な体験でした」
男性いわく、当時は圧迫面接が流行していたようだ。社長が意図的に取り入れたのだとしても、信頼関係が築けていない初対面の相手に通用するはずもなかった。男性の毅然とした態度は、勘違いした社長にとって何よりの特効薬になったことだろう。
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