その他、「家族構成」(35.9%)、「家族の職業・収入」(15.8%)といったものや、「支持政党」(4.0%)、「宗教」(3.6%)といった当人の思想を推し量りうるような内容の記入を求められたという人もみられた。
全回答者の14.5%が、「採用試験の面接で、不適切だと思う質問や発言をされたことがある」と回答した。不適切だと思う質問や発言をされたことがある人(145人)に、どのような内容だったか聞いたところ、以下のようなものが挙がった。
「『恋人はいる?どれくらい恋人がいない?』などプライベートに踏み込んだ質問をされたことがある」(29歳男性)
「家族の職業を聞かれ、『全く違う業種なのに、あなたはなぜうちを受けたのか』と言われた」(25歳女性)
「『身長低いな』と言われた」(23歳男性)
不適切だと思われる質問・発言があったのはどの業種の採用試験か聞いたところ、「サービス・一般(外食、観光、ホテル、その他)」(17.9%)が最も多かった。
事業者が応募者を出身学校によって振り分け、採用選考の対象とするかどうか決めることは『学歴フィルター』と呼ばれているが、この『学歴フィルター』を就職活動において「感じたことがある」と回答した人は全体の40.2%だった。
最終学歴別にみると、「ある」と回答した人の割合は高等学校では25.2%、専門学校・短期大学では18.9%、四年制大学・大学院では46.4%だった。
全回答者のうち、28.3%が「就職活動をしていて、男女差別を感じたことがある」と回答した。「採用予定人数が男女で異なっていた」(43.8%)「男女で採用職種が異なっていた」(42.4%)などの意見が多くみられた。