沖縄にいながらベトナム資本のシステム開発会社で働くメリット FPTジャパングループのニアショア部門で働くエンジニアに聞いた | キャリコネニュース
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沖縄にいながらベトナム資本のシステム開発会社で働くメリット FPTジャパングループのニアショア部門で働くエンジニアに聞いた

2022年9月にFPTジャパングループが「働きがいのある会社」に選定

2022年9月にFPTジャパングループが「働きがいのある会社」に選定

労働人口の減少に悩む日本では、ITエンジニアの人手不足が深刻になっている。そんな悩みをよそに事業を急速に伸ばしているのが、ベトナム資本のFPTジャパングループだ。日本では2005年からオフショア事業を中心に展開しているが、最近は上流工程を含めたEnd to Endの開発をカバーできる体制づくりを拡大している。

その手法のひとつが、国内ニアショア拠点とベトナムのオフショア体制を組み合わせた「ベストショア」だ。特に沖縄は2017年にニアショア拠点として設けられ、すでにさまざまなプロジェクトを遂行してきた。FPTニアショアジャパン株式会社(旧FPT沖縄R&D株式会社)で働く2人のリーダー、田村さんと上江洲さんに、職場の内情と欲しい人材を聞いた。

日本に来ているベトナム人エンジニアは意識が高く優秀(田村さん)

沖縄に移住しFPT沖縄R&Dで働く神奈川出身の田村さん(右)

沖縄に移住しFPTニアショアジャパンで働く神奈川出身の田村さん(右)

――田村さんのご経歴をお聞かせいただけますか。

田村 東京の大学の人文系学部を卒業し、就職活動でシステム開発に興味を持っていくつか会社を回った中から、東京のシステムインテグレーターにプログラマーとして入社しました。

そこでJava言語の開発プロジェクトなどに携わった後、ニアショアのプロジェクトで沖縄支社に転勤になったのですが、プロジェクトが終わった後も沖縄に残りたくなり、十数年勤めた会社を退職して沖縄の会社に転職しました。出身は神奈川県ですが、沖縄の生活が肌に合ってしまって。

その後、FPTジャパングループのニアショア拠点であるFPT沖縄R&D(当時)に2021年に転職しました。FPTを選んだ理由は、ルン・ホン・ハイ社長の「沖縄経済の発展に寄与する」という強い熱意に共感したことと、職場を訪問したときに活気のある雰囲気を感じたことです。

――具体的にどういう点に活気のある雰囲気を感じましたか。

田村 沖縄のオフィスにいるメンバーのうち、ベトナムから来た社員が半数近くを占めています。ベトナムはいまも人口増が続く国ですし、今後日本に来るベトナム人がさらに増えると聞いて、これから伸びる会社だろうなという成長性をとても強く感じました。

ベトナム人社員は20代が多く、非常に若いこともありますが、みんな明るいですね。それでいて考えの核となるようなものをしっかりと持っていて、目の前の仕事だけでなく自分のスキルアップの勉強に時間を費やすような熱意も感じます。

それはベトナム人特有の勤勉な国民性というものもありますし、わざわざ日本語とエンジニアリングを学んで日本で働いているのですからベトナムでも特に意識が高く優秀な人材が来ている、とも言えるかと思います。

私が転職したときには、FPTの名前を挙げてくれた人材紹介エージェントはたった1社だけだったので、とてもラッキーでしたね。当時は私もほとんど知らなくて、これからもっと知名度が上がればいいのにと思っています。

外国人エンジニアと仕事をする経験は貴重なものになる

「沖縄経済の発展に寄与する」FPT沖縄R&Dのルン・ホン・ハイ社長

「沖縄経済の発展に寄与する」FPTニアショアジャパンのルン・ホン・ハイ社長

――転職後のミッションは、どういうものだったのですか。

田村 これまですっとJava言語に携わってきましたが、FPTではローコードツールの開発プロジェクトにリーダーとして携わっています。ツールの開発とともに、クライアントでの導入と運用の支援も行っています。

――どういうクライアントを担当しているのですか。

田村 東京にある大手有名企業です。FPTジャパングループは「One FPT」というスローガンを掲げている通り、東京で受注したプライム案件を沖縄で手掛けられるという特徴があります。地方に居ながらにして、テレビ会議システムで大手有名企業の担当者さんと打ち合わせをしながら仕事を進めていくことができるのは、FPTグループの強みなのかなと思います。

最初の転職で入った沖縄の地場のシステム開発会社では、地元のクライアントからお仕事をいただく場合と、東京の大手SIerの二次請け、三次請けの仕事をいただく場合がありましたが、FPTのような大手のプライム案件はありませんでした。やはりエンジニアとしての視野が広がり、スキルアップにもつながっていきやすいと感じますね。

――プロジェクトのメンバー構成も、半分が外国人なんですか。

田村 そうです。外資の開発会社と聞くと、英語が飛び交っているように思うかもしれませんが、外国人社員の方が日本語でコミュニケーションを取ってくれるので、英語が苦手でも問題ありません。

ただ、異国で働いているベトナム人との文化の違いを理解しあおうとする、楽しめるという姿勢は必要かもしれません。外国人エンジニアと一緒に仕事をする経験は、今後を考えると非常に貴重なものになると思いますよ。

クライアントとコミュニケーションを取りながら課題解決できる人に来てほしい

FPTの「ベストショア」モデルとFPT沖縄R&Dの位置づけ

FPTの「ベストショア」モデルとFPTニアショアジャパンの位置づけ

――実際にFPTに転職してみて、働き方に変化はありましたか。

田村 長年この業界にいると。残業や休日労働などの長時間労働が当たり前になっていたんですが、FPTではみんな効率よく仕事をしており、そういうことはなくなりました。残業も月20時間以内に収まっていて、最初のうちは「こんなに早く帰っていいの?」という驚きがありましたね(笑)。

――いまご自分のチームに欲しい人物像として、どういう人を想像しますか。

田村 いろんなことに興味があったり、自分で「あれやってみよう」と新しいアイデアや考え方を持って行動できたりする人に入ってもらえると、さらにチームが広がっていくかな、と考えています。

それはローコードツールという特質もありますが、テクノロジーの部分だけでなく、クライアントの課題解決においてコミュニケーションを取りながら、柔軟な提案を好奇心や探求心を持って考えられる人を重視したい、と言えるかもしれません。

とはいえ、お互いにスムーズに作業をしていくうえでも、開発経験が少なくとも1、2年あると、違和感なくプロジェクトに入れるかなと考えています。分からなければ質問してくれればいいのですが、何を聞けばいいのか分からなくなることもあると思うので。

また、ベトナムの若いメンバーたちは勉強熱心で、技術的にも探求心は高いのですが、クライアントに提出するアプトプットの品質面ではまだ弱い部分もあったりします。そのあたりを経験豊富な日本人に見ていただき、若いメンバーを引っ張っていけるような方に来てもらえるといいなと思います。

――ご自身のキャリアとして、今後どういうことを考えますか。

田村 FPTでリーダーとして、もっと多くのチームに携わったり、もう少し大きなプロジェクトに携わったりしたいと考えています。FPTでは人が足りないとなったら、すぐにベトナムのメンバーが集まってくれるので、この力は強いなと思います。

いまFPTでは、福岡と沖縄のニアショアとベトナムのオフショアを組み合わせた「ベストショア」という体制を拡大していこうとしているところです。私もオフショアを含めて、大きなプロジェクトのマネジメントができるように成長していきたいですね。

プロダクトオーナーと直接やり取りできる環境に魅力(上江洲さん)

FPT沖縄R&D でプロジェクトを統括する上江洲さん(左)

FPT沖縄R&D でプロジェクトを統括する上江洲さん(左)

――続いて、上江洲(うえず)さんのご経歴をお聞かせいただけますか。

上江洲 出身は沖縄で、大阪の専門学校を出た後、5年ほどアパレル会社で働いていました。その後、沖縄に戻るタイミングでIT業界に入り、SESでクライアントに常駐する形で経験を積んでいました。そこで3年ほど働いた後、FPTの存在を知り、希望して転職しました。

すぐにリーダー的な立場を任され、最初はチームリーダーとして6~8名、2年目にプロジェクトマネージャーとして24~25名のメンバーをまとめました。現在は2つのプロジェクト、総勢40~50名の統括をしており、とてもやりがいを感じて働いています。

――FPTに入社する決め手はどこにありましたか。

上江洲 プロダクトオーナーが求めていることを直接聞けることに、非常に魅力を感じました。沖縄のSESでさまざまなプロジェクトに参画しましたが、地方のシステム開発会社が手掛ける案件は地元の中堅・中小クライアントの仕事か、東京の大手企業案件の下流工程の下請けが多く、東京の大手企業と直接やりとりをすることはほとんどありませんでした。

プロダクトオーナーと直接話すことなんて、まずありえない。QA表を書いてエクセルファイル上の文字だけでやり取りしており、実際にビデオ通話することもありませんでした。それがFPTでは、東京の大手企業の案件が中心で、しかも沖縄からテレビ会議でお客様と直接やり取りをして進捗の報告や調整をさせてもらっています。

――入社後に一番驚いたのはどういう点ですか。

上江洲 職場での会話が多いことですね。いろんな職場を見てきて、ITの開発現場は静かに仕事をしているイメージがあったんですが。これは開発手法として、ウォーターフォールで下流工程の一部を担当するのではなく、End to Endの工程をスクラムで回すために密なコミュニケーションが必要ということも関係しているかもしれません。

チームのメンバーは、いまは日本人が5割から6割で、残りが外国籍。ほとんどがベトナム人ですが、スリランカ人が3人、マレーシア人が1人います。外資ならではの国際色のあるスタッフ構成ですが、みなさん日本語でコミュニケーションが取れます。

年齢関係なくアウトプットが評価に反映される点は魅力

沖縄開発センターからの景色

沖縄開発センターからの景色

――働き方や評価の面では、以前の会社と変わったことがありましたか。

上江洲 一番大きいのは労働時間でしょうか。リリース直前だったり何かしら大きな問題が出てきたりすれば、急な休日出勤といった対応が出てくるのはしょうがないと思っているんですが、日常的な問題をマネージャーが解決して適切にコントロールしてくれているので、慢性的な長時間労働や休日労働といったものはないですね。

仕事の評価についても、成果主義というか、現段階での能力があれば年齢や経歴関係なく、自分がやった分、アウトプットを出した分は評価に反映されるという点は、他の会社とは違うなと思いました。プロジェクトの案件がたくさん動いていましたし、プロジェクトの中で新しいチームもできていますので、サブリーダーやリーダーを任されるチャンスが本当にいっぱいあります。

――いま職場で、どんな人と一緒に働きたいと考えていますか。

上江洲 いまFPTに入って一緒に働いてもらいたい人は、エンジニアのスキルがあってマネジメントの経験もある、リーダークラスの方です。ただ、リーダーの即戦力ではなくても、責任感や柔軟性を持って仕事ができる人には、ぜひ入社してもらいたいです。

経験の浅い人をサブリーダーやリーダーにアサインする上で重視することは、真面目で責任感があること。また、お客様相手のコミュニケーションもありますので、いろんな変更に対して簡単に「NO」と言わず、柔軟な考え方を持ち臨機応変に対応しようとする姿勢が大事だと考えています。

若い人が品質の担保の取り方や開発の考え方が弱いのは、仕方がありません。まずはポジティブな姿勢を持っていれば、経験を積む中でスキルは自ずとついてくるし、逆にそこがない人はスキルがあっても責任あるポジションにはアサインされにくいです。

地方にいながらお客様を理解し、新たな提案をしたい

――ご自身のキャリアとして、今後どういうことを考えますか。

上江洲 いまは2つのプロジェクトの統括をさせてもらっているので、これからどういうポジションに立ちたいということはありません。ただ、統括のポジションとして、お客様とコミュニケーションを取り、自分で調整しながらプロジェクトの拡大ができるようになれたらいいな、ということは思いますね。

いまは東京の営業が受注してきた案件を、地方で開発しているわけですが、それ以外にもプロジェクトを通じて、お客様の現場のことやシステムの問題は「沖縄の開発部隊が一番よく知っている」という状態もありうるわけです。

お客様と直接やり取りをして、提案をしながら拡大をつかみ取る。そういうことをしたいですし、地方に居ながらにしてそういうことができる職場は希少ではないかな、と思います。

こんな職場ですが、いまは東京に勤めているけど経験を活かしていつか沖縄や福岡に戻って地元に貢献したいと考えている人はもちろんですし、いま九州・沖縄などの地方で働いていてもっとスキルアップできる環境で働いてみたいという人にも、ぜひFPTジャパングループで働くという選択肢を考えてもらいたいと思います。

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