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夫婦はいつまでも”恋人同士”でいられる? トキメキばかりを重要視していたら永遠に満足することはない

ドキドキにフォーカスすると、対人間の恋愛でなくても、趣味や物事にときめくことはあるでしょう。筆者の場合なら、車。今の時代は減ってきているのかもしれませんが、購入を決めてから車に乗るまでドキドキしていますし、納車日のトキメキはなんともいえません。

車じゃなくても、プラモデルや洋服など、大好きなものには熱い思いを抱きますよね。でも、手にした瞬間が最高潮で、時間とともに新鮮なトキメキは薄れていきます。持っていることに満足感はあるものの、ドキドキの対象はまた新しいものへ移っていきます。

こと好きな人に対しても、手が届かない時こそ心が揺さぶられる。僕の場合、交際3か月で結婚が決まり、半年間の遠距離恋愛を経て入籍スタートしたのですが、遠距離恋愛中の半年間が一番ときめいていました。

結婚すると、トキメキよりも嫌な部分ばかりが目立つようになりました。手に入れた瞬間、彼女がいることが当たり前になり、胸が高鳴る度合いは徐々に減っていきます。なので、トキメキばかりを重要視していたら、いくら好きな人がいても足りません。

物なら買えば済む話ですがパートナーはそんなわけにはいかない。ではどうしたら限りなくあのトキメキに近づけるのか。結婚生活で感じたポイントをいくつかあげてみます。

ポイントは「きちんと問題解決」「トキメキの形を変える」

・結婚はゴールじゃないことを理解する
まず「トキメキは手に入れた瞬間右肩下がりで減っていく」ということを理解できるかです。「結婚=幸せの継続」という考えでいると結婚後に「何かが違う」となります。結婚はあくまでゴールではなくスタートなんです。

・問題をきちんとその場で解決する
結婚後はとにかくさまざまな問題が起きます。家族間の問題、仕事やお金、子供のこと。そんな時しっかりメンテナンスできるかどうかが大きなポイントになります。この問題を2人で越えていくことで恋が愛着に変わり、新たな絆が生まれることも。ただ、放置していれば買い替えの対象になりかねません。

・安心できる場所でありながら、適度な距離感を保つ
家はホッとする空間のひとつですよね。でも、安心を求めすぎてすべてをさらけ出すと、適度な距離感は保てません。交際中は気を遣って行動していたのに、慣れてしまえばなくなってしまった、となったら要注意です。
男女関係をできる限り長く続けたいのであれば、”見せない部分”を作るのは重要です。下着を脱ぎ散らかす、汚いことを目の前で平気でするなど、デリカシーを欠いた行動を続けると、魅力もなくなってしまいがちです。

・トキメキを愛着に変えて一緒に進んでいく
もちろん夫婦の形に正解なんかありません。いくら頑張ったって合わないものは合わない。ですが、ドキドキやトキメキを愛着に変えながら長く一緒にいたいと願うのが結婚というものだし、大半の夫婦がそう誓って一緒になったはず。

ドイツの社会心理学者エーリッヒフロムも「愛するためには技術が必要」と言っています。それぞれにあった形で、ドキドキを愛着に変えて幸せになればさらに平和になるのかも……なんて思いながら今日も夫婦関係を続けるのです。

筆者近影

筆者近影

【筆者プロフィール】ちばつかさ

柔道整復師、メンタルケア心理士、元プロ野球独立リーガー。東京と福井で投げ銭制の接骨院「小道のほぐし接骨院」を経営しのべ10万人近くの体と心と向き合う。野球経験を活かし都内で”野球を教えない”野球レッスンも運営。【公式サイト】

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