結婚相談所で見た”結婚できない人”の特徴 未来のことを考えすぎると動けなくなってしまう
「結婚したい!」と願う人にとって、結婚は手の届きそうでなかなか届かないものなのかもしれません。そうかと思ったら、「出会って3か月で結婚しました」なんていうスピード婚の人も周りにいるのではないでしょうか?
僕自身も交際3か月で結婚を決めました。今となっては「じゃ、結婚すっか」と楽観的に決めたことを自分で褒めてやりたいと思っています。というのも以前、結婚相談所の相談員をした経験があり”結婚したくてもできない人”を何人もみてきたからです。
その経験から、「あの時の自分は下手したら結婚できないままでいたかもしれない」って思うことが多々あります。若者の恋愛離れも加速し、結婚にまったく興味がなく、独身がよいという人は増えてきています。
もちろんそれはそれで、本人がよければ他人がどうこう言う必要はありません。それでもやっぱり「結婚したい!」と思う人がいるから結婚相談所が成り立っている。さて、 “結婚したいのに結婚できない人”にはどんな特徴があるのでしょうか? 僕の経験も踏まえ、紹介していきます。(文:ちばつかさ)
某結婚相談所連盟の会員総数は6万人超 すぐに相手が見つかりそうだけど……?
日本最大手の日本結婚相談所連盟(IBJ)には2000社超の相談所が登録しており、各相談所の会員総数は6万人を超えます。これだけの相談所数と会員数であれば「すぐに相手がみつかるんじゃないの?」と思われがちですが、そうでもないのです。
この”結婚できない人”にはある特徴があります。それは相談所の会員だろうが会員じゃなかろうが関係がないように思います。何かのチャレンジに対して人間が踏みとどまってしまう理由と同じなのです。では、どんな理由で踏みとどまったり結婚できなかったりしてしまうのでしょう。
1.未来のことを考えすぎて理想を高く持ちすぎる
結婚が理想通りにすすめば誰も苦労することはありません。好みの人、肩書や収入、趣味や価値観など相手への理想を数え上げたらキリがありません。
特に結婚相談所にこれだけの会員数がいれば「もっと良い人はいないか?」と少しでも理想通りの人を探そうとします。理想通りの結婚をしている人はごくわずかだし、”あたり”を引くのは事故にあうようなものです。
2.自分を変えようとせず相手ばかりを変えようとする
自分を変えることってめちゃめちゃ難しいです。でも、時には自分を省みて変えるべきことは変えなきゃいけません。
それなのに相談所を変える、相手を自分に合うように変えようとする、結婚できないのを相手のせいにする、相手の悪いところばかり責めるなどなど……自分は努力もせずに相手ばかりに要求していたらみな離れていきます。
変えないのならそれで突っ走ってください。それでも「そんなあなたが好き」と言ってくれる人はいるはずです。中途半端にならず、変えるなら変える、変えないなら変えないことが一番の近道だし自分にとってもよいと思います。
3.結婚をゴールだと考えている
恋愛の末に結婚すると、それがあたかもゴールだと思ってしまう。さらに言えば、すべてを理想通りにしてからゴールしようとします。しかし残念ながら結婚はゴールではなくスタートです。
お互いの価値観の譲り合いだし、どれだけ譲歩できるかの我慢も必要です。二人で相談や作戦も練らなきゃいけません。ゴールだと思ってなにもしないと結婚しても夫婦間の溝は深まるばかりです。スタートだと思えば、ある程度ストライクゾーンも広がります。
ちなみに離婚率は恋愛結婚よりも、お見合い結婚のほうが低いといいます。恋愛結婚の離婚率は40%、お見合い結婚の場合は10%です。それは、お見合いは結婚がスタートだからです。
ポイントは「結婚してから理想をつくりあげる」
理想を高く持ちすぎ、わからない未来のことを考えすぎて行動に移せない人はたくさんいます。だからこそ貯金0だった僕が「じゃ、結婚すっか」って楽観的に勢いで結婚したのはある意味奇跡です。おかげさまで来年で12年目になります。
もし、理想を練って、考えまくって、「お金ないから」と必死に貯金に勤しんでいたら婚期を逃したに違いない。結婚生活は起業と同じく予想をはるかに超える出来事が多々おきます。
予想通りにいくことはほぼありません。だからこそ、「今だ!」と思うタイミングで飛び込んでみませんか? 飛び込むタイミングが来ない人は、そもそもなにかを変えなきゃいけないのかもしれません。
年齢が上がると余計に視野が狭まります。狙いをピンポイントで探し始める。絶対数が減れば確率も減るのは当然。結婚はスタート。結婚してから理想をつくりあげればいい。そう思って婚活すると、なにか見方が変わるかもしれませんよ。
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【筆者プロフィール】ちばつかさ
合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で“野球を教えない野球レッスン”を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】