先日、ガールズちゃんねるに「ゲームで挫折した・諦めた経験」というトピックが立っていた。これを立てた人物は自分の例として「初めてぷよぷよをやった時、あまりにも難しすぎて2週間くらいで全クリを諦めました」「あとは、太鼓の達人も、クリアできないとイライラするのでやらなくなりました」と書き込んでいる。

『ぷよぷよ』も『太鼓の達人』も、どっちもある程度の思考力や迅速な判断が求められるタイプのゲーム。愚鈍な僕には敷居が高いジャンルだ。当然僕も苦手である。

こういう書き出しであるので、トピックにはゲームを遊んでいるうちに詰まってしまい、そのまま諦めてしまった事例というのが色々と寄せられている。

「普段ポケモンばっかりでこれは結構強いと思うんだけど、気まぐれでマリオ買ってみたら下手くそすぎて最初のところでさえ何十分もかかった。マリオ人気だけど普通にできる人本当にすごいと思う」

「バイオ4。途中のステージでどこかに立たないと装置が作動しないけど、その間敵には狙われ続けアシュリーは攫われ続けを繰り返して挫折した。銃で狙いを定めるのが苦手なんだよなあ」

「エルデンリングの神肌の使徒」

「ロマンシングサガ2。ロックブーケで詰んだ」

「サガフロ2のサウスマウンドトップの戦い。エッグは何とか倒せたけどここだけは何回やっても無理だった」

みんな結構色んなジャンルで遊んでて、割とあるあるみたいな詰まり方をしている。ゲームで手詰まりを覚えちゃうポイントって、やっぱり似通ってしまうよね。

『サガフロンティア2』のサウスマウンドトップは僕も苦戦した。グスタフが現地にファイアブランドとギュスターヴの剣携えて出向く描写がウィル編であったから「ひょっとして〇ターン耐えれば後方からグスタフが？」と思ったけどそんなことはなかった。

まあ実際にはあの戦いにグスタフも救援で参戦していたらしいけど、大軍勢での戦いではさすがに彼1人いたところで目立たないってことなんだろう。鋼鉄兵マジ勘弁。

結局自力ではクリアできず、のちに発売されたアルティマニアを参考に再挑戦し、「デーヴィドの平和”」もたらすことに成功したんだけど、攻略法と言ったって結構な運要素が絡んでいたので、もう二度とやりたくない……。

でも…攻略本、攻略サイトがない状況で挫折するのって面白いよね

ゲームでの挫折。これを極端に嫌がるゲーマーをたまに見かける。だから最初から攻略ウィキとか見て、取り返しのつかない要素を先に検索しちゃったり。それも一つの楽しみ方だと思う。むしろ、ゲームの世界ぐらいは効率的に立ち回ったほうがいいようにも思える時代になってきた。

ただ僕なんかがゲームをやるのが超楽しかった小学生、中学生ぐらいの頃にはまだインターネットもなかったし、攻略本も大抵はゲームのリリースから2ヶ月とか3ヶ月経過してから発売されていた。必然、手探りで遊ぶことが大前提だったのだけど、それがやっぱりどうしようもなく面白かったのも事実。

たとえば『ファイナルファンタジー　タクティクス』。リオファネス城の連戦中にうっかりセーブしちゃって、城内のウィーグラフとの一騎討ちからの魔人ベリアス戦でどうしても勝てず完全に詰む、とかね。

もうかなりショックなんだけど、そういう完詰みってなかなかゲーム以外でまだ未成年が味わう経験ってないから、それが意外と後々の人生における挫折の免疫になっていたり。

あとはアレかな。『アーマード・コア　ラストレイヴン』で本当に最後に出てくる青いパルヴァライザー。全ルートをクリアしたからいけるだろ、って思ってたのにコイツに手も足も出なかった。あまりに勝てないものだから、普段使わないとっつき（パイルバンカーのことね）を装備して超捨て身の接近戦を挑んだりもした。

ところが渾身のとっつきを数発当ててみるも、それでも堕ちないものだから戦慄したのを覚えている（普通のACは一撃喰らうとかなりダメージを受けてパーツも損傷するぐらい、とっつきは強い）。

他にも色々とゲームで詰みを実感して挫折した記憶はあるけど、やっぱり一筋縄ではいかない状況に直面するというのは楽しい。「そりゃそうだよな、あんなに強そうなんだし」と、敵のデザインを見て納得したりもできるし。

どうあっても歯が立たない状況が現実の世界ではないだけマシとプラスに考えることもできるし、ゲームでの挫折って、なんかそんなに悪いことではないように思える。引用した書き込みにもあったけど、僕も『エルデンリング』、めちゃくちゃ挫折したし。