「パチスロって機種ごとに覚えること多すぎ!」というユーザーの声に思うこと | キャリコネニュース
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

「パチスロって機種ごとに覚えること多すぎ!」というユーザーの声に思うこと

画像はイメージ

画像はイメージ

パチスロ。一般的にはしょうもないと言われる遊びである。遊びと言いつつ完璧にギャンブルなんだけど、日本は特殊な事情があって、全国各地のパチンコホールでパチスロが設置されている。

そんなパチスロ。興味がない方にとっては意外かもしれないが、実は遊ぶ上で損をしないためにも、色々と知っておかないとならない知識が機種ごとに存在している。この機種ごとの知識がままならないまま打つとどうなるか。

それは単純で、大きく損をする可能性があるのだ。早い話、死ぬほど負けた挙句、知識を有するライバルたちにカモにされる・今日はそんなパチスロに関する、遊技する上での調べることの重要性について、非常に社会の底辺っぽい角度からの話をしていきたい。(文:松本ミゾレ)

意外と気楽な思考停止状態で打つことはできない

なんでいきなりこんなテーマの話をしようと思ったのか。その理由は、先般おーぷん2ちゃんねるに立っていた「パチスロって覚える事多すぎやろ」というスレッドの存在が大きい。
スレ主はこちらのスレッドに、以下のような文言を書き込んでいる。

「天井、ゾーン、リール(スイカ目押し必要なら)、確定役、リーチ目、純増、設定推測。一台でこんなに覚えなあかんのに覚えるorその場で調べなあかんのダルすぎるやろ。しかも定期的に新台来るからその度に覚え直さなあかんし。あーあと6.5号機なら有利区間とリセットも覚えなあかんわ」

パチスロをしないまともな人にとっては何のこっちゃという話だろう。1つずつ簡単にこれらの単語の説明をしていく。

まず天井とは、要は「ここまで回すと絶対当たりますよ」という回転数の上限のこと。たとえば天井が1,000Gだとすると、1,000円あたりの回転数が30とかの台の場合、およそ30,000円からちょっと足が出る程度のお金を使うと、絶対当たりますよということ。もっとも、0Gから打ち出してノーヒットのまま天井到達して、そっから負債を回収するのは並大抵のことではないが。

ゾーンとは、天井以外の回転数で当たりが出やすい回転数のこと。機種によってはこのゾーンを強くしているものもあるので、ゾーン狙いで手堅く立ち回るというユーザーもいる。
ただ天井と違って必ずそのゾーンで当たるわけではないので確度は低い。しょせんギャンブルなので絶対はないのだ。

目押し。これはリールに配された図柄をちゃんと止めるための技術のことを指す。昔はこの目押しが出来ない奴はパチスロコーナーでは後ろ指を指されるぐらい恥ずかしい存在だった。目押し技術がない人とある人とでは、1回のボーナスで得られるメダルが4,000円分程度の差がつくことがザラだったのである。と言っても昨今は取りこぼしても大損をこくような台も少ない。ボーナス図柄ですら自動で止まる台も増えてきた。

確定役やリーチ目は、リール上で確認できた時点で当たりが確約される図柄配列である。これも機種ごとに組み合わせが千差万別なので、ちゃんとおぼえておかないと当たっていることに気付かないといった状況も考えられる。たまにリーチ目出てて、もう内部的に大当たりしているのに気付かず捨てる奴がいる。可哀想だ。

純増とは、AT機やART機といったマシンの当たりの際に1G辺りで増える枚数のことを指す。純増が低いと時間をかけてだらだら出すことになり、純増が高いと1時間も当たりが続くと5万円、10万円分のメダルが出ることになる。

ただ純増が高い機種は勝負が荒れやすく、純増が低い機種の場合は、出玉の増加速度が遅い分、長く当たりを楽しめるようなゲーム数の上乗せ契機にも恵まれやすい。

次に設定推測。パチスロには通常6段階の設定が存在しており、1が低く、6が最高設定となる。高設定ならじっくり打てば打ち手のプラスになりやすく、低設定では短期的にはプラスになることはあっても、数時間も打てば出玉は消滅しがち。パチスロ打ちは設定を判別する要素を見ながら立ち回っており、この判別要素は小役の出現率や演出の傾向、ボーナスの種類などで総合的に判断しなければならない。

それをせずに打っている人が、いわゆる借金抱えてもまだパチンコ屋に出入りしている連中となる。もっとも、設定判別をしっかりしていて勝っている人も、世間から見れば同じような卑しい連中なんだけど。

有利区間というは最近のパチスロに導入された概念で、簡単に説明すると当たりの抽選を受けることのできる区間を指す。これは機種ごとに活かし方が異なるので説明は難しいんだけど、知っておかないと損をするということに直結する要素。

メーカーとしては規制だらけの中、有利区間を設けたおかげで出玉の波を演出することができているんだけど、ユーザーによってはこの有利区間という概念のせいで、本当はもっと出るはずだった当たりが強制的に終了となり、仕切り直しでまた初当たりから挑戦しなければならんという状況も増えてきた。まあ、昨今の遊技機事情上これも仕方ないんだけど。

と、こんな具合のことを、パチスロを打っていて、しかも収支面で結果が出ているユーザーなら大体全員が頭に入れて遊んでいると考えてもらっていい。クズの趣味っちゃクズの趣味なんだけど、怠惰を求めると結局どっかしらで勤勉に行きつくって房州さんも言っていたように、遊ぶ上では有利に立ち回る方法を把握しているユーザーは多いのだ。

つとに最近はスマホで簡単に機種の概要にアクセスできるので、うっかり美味しい状況で捨てるという人も少なくなっている。目押し技術は20年前のスロッターの方が格段上だけど、今は知識面で見れば昔のスロッターなんか相手にならないぐらい、高度になっている。。

損をしないためには、何事も勉強が大事。だけど知れば知るほどイライラする羽目にも…

さて、前述のスレッドを立てた人物は、とにかくこのパチスロをする上での知識の有無が収支を大きく分かつことに不満もあるようだ。ちょっと引用していこう。

「いくらなんでも前提知識が必要すぎる。山登り好きだけど知識とか天気図は嫌いってのとたぶん同じ。スロット打ちたいだけなのに」
「設定推測とかバラバラやろ。ユニメモとか必須な台もあるし。確かに演出で分かるけどそれならパチンコでよくね?ってなってしまう」
「覚える事多い癖に次から次に新台出すのやめてくれって話や」

このように、知識の量が物を言う昨今(そう最近の傾向でもないけど)のパチスロ事情に辟易している様子。「ユニメモ」というワードが出ているが、これはユニバーサルというメーカーが出している機種の遊技情報の、かなり詳細な部分をアプリで教えてくれるツール。
同じようなものを他社もリリースしている。

使い方は簡単。事前にアプリをスマホに入れておき、QRコードから随時スマホで読み取ることで、その時点で打っている台の大当たり情報から小役の出現率、設定示唆演出の頻度までおさらいすることができる。

筆者もめんどくさいけど、ユニメモはスマホに入れている。そしてこのようなアプリのおかげで、ダメそうな台をさっさと見切って損切りに成功したこともある。文明の利器さまさまだ。

だけどまあスレ主の言うことも分かる。パチスロって建前上は遊技だし、気楽に打ちたいし、その上で勝ちたいという人も多いし。

ところがこれも現状ではなかなか難しい仕組みになっていて、ホールとユーザーの設定を巡った勝負という昔ながらの構図に、さらに知識のあるユーザー同士の出し抜き合いも加味されるようになっている。

損をしないためには使えるものは何でも使ってみて、その上で仕入れた知識を駆使して少しでも勝ちを重ねて、負けを減らす。そうでもしないとあっという間に数十万失うというのが最近のパチスロなのである。

でもなぁ~、下手に知識が頭の中にあると、平均的な期待値やら、小役の出現率も頭に叩き込まれるので、自分が打っている時にそれらが下振れすると、まぁ~イライラしてしょうがないんだよね。平均50%で突入する上位の大当たりを掛けたゾーンを何度も何度も失敗したりすると、特に嫌な気持ちになる。またその失敗した履歴がアプリにも記録されるのが不服なんだよね。

知らないと損をするけど、知ったら知ったで今度はイライラする。本当に、パチスロって財布と心に悪影響を及ぼすマシーンだなぁ! さて、今日は何打とうかな!

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ