年齢を重ねて分かった事 「世の中不公平」「年を重ねても精神的に大人になれるわけじゃない」
「大人になったらわかるよ」と言われていたはずが、いつの間にか言う側になっていた。年を重ねているうちに、気づくと子どもから大人と言われる年齢に達している。
では、何がわかるようになったのか。アラサーに突入した25歳のとき、友人が言った「私、おばさんにならないと思ってた」という言葉が印象に残っている。私は「うそでしょ!?」と笑ったが、自分にも思い当たる節があった。19歳、20歳、21歳……まだまだ若~いとなんとなく時間を貪っていたあの頃。若さに甘えて胡坐をかいていたが、あっという間に”いい年”になっていた。そのくせ何も中身は変わっていない。まさにこれが年齢を重ねたことの現実なのだ。(文:ツマミ具依)
「寝違えた首の痛さ5日経っても治らない」
ガールズちゃんねるでの「年齢を重ねて分かった事」というトピックを読んで確信した。
「年を重ねたら大人になれるわけじゃない。年齢に追い付くのに必死です笑」
「年をとってもみんな精神的に大人になるわけではないこと」
大人になったからといって、大人になれる訳ではない。この意味は自分が年を重ねてはじめて痛感する。私自身、早起きができない、片付けができない、といったような子どものようなことで未だに躓いている。年を重ねれば当然できるようになっていると思っていた幼いころの私に、今できないならずっとできないと忠告してあげたい。
「体重増加と筋肉の衰え」「寝違えた首の痛さ5日経っても治らない」
当然といえば当然だが、身体的な衰えを嘆く声が多くあがった。私も「化粧がうまくのらないってどういうことなんだろう」という20歳のとき抱いていた疑問は、アラサーになったとき身をもって思い知ることになった。「もう若くない」という現実を突きつけられる身体の悲鳴は、なんとも悲しいものだ。
大人の世界も子供の世界とそんなに変わらない?
「真面目な人が損をすることも多いこと」「世の中不公平にできてる」
理不尽な社会を目の当たりにするのも、年を重ねる中で避けられない。ありがちな話だが、会社で仕事の実績よりもうまく媚びを売る人間が評価されていたことには、ショックを受けた。学生時代も成績の付け方で似たようなことを愚痴っていた。そのことを思い返すと、結局そんなもんかと物事が馬鹿らしく思え、信じていた大人の誠実な世界に裏切られた気がした。
だからといって、子ども時代に大人の現実を知るのも、よくなさそうではある。年を重ねる中で自分の目でみて、体験して、感じていくことが結果的に丁度いいんだろう。
年を取ったとはいえ、10代でアラサーの自分を想像できなかったように、現時点で年金生活をイメージできない。年を重ねてわかったこともあれば、まだまだわからないこともある。気持ちは若いままでいることが、良い年の重ね方なのではないだろうか。