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「滞納を悪いと思ってない」「所得1千万の自営業から、資金繰りが苦しいと言われる」徴税職員の嘆き

その仕事ならではの苦悩があるようです

その仕事ならではの苦悩があるようです

先日5ちゃんねるに「徴収職員のグチPart56」というスレッドを見つけた。タイトルの通り、全国の徴収職員たちが経験した理不尽の数々が書き込まれているんだけど、他人事ながら可哀想に思えてしまう話も多かった。いくつか紹介したい。

「売上5千万、所得1千万の自営が『資金繰り苦しくて納められません』とか臆面も無く言ってきて『熱でもお有りですか』と言いそうになった」
「失業したとかならわかるが、無駄使いしまくった挙げ句、貯金がないとか聞いて呆れるわ」
「本当に払えない人には、減免、徴収の猶予、換価の猶予、執行停止などの措置がある。どれにも該当しない払いたくないから払わないみたいなクズはどうしようもない。滞納を恥とも悪いとも思っていない」
「いくら交渉とやらで納付約束しても守らないヤツもかなりいる。こんなのといつまでも折衝しても仕方がない」

と、出るわ出るわの恨み節。

まあ、書き込んでいる人が本当に徴税職員かは怪しいし、本当にこういう未納者がいたかどうかも定かじゃないけれど、文句の一つも言いたくなる気持ちは分からなくもない。実際、悪質な滞納者ってちらほらいるし、そういう連中をどうにかして納税させることが仕事なんだもの。こんなのストレスがかからないほうがおかしい。

スレッドにはこういった愚痴の他、徴収職員や、ひいては納税という仕組みそのものに嫌悪感を示すネットユーザーの書き込みが非常に多かった。だけど、納税したお金は社会に役立つための大事な資本になるわけだから、諦めて払うしかないのだ。

口座が凍結され慌てる前に、素直に納税を

かなり前、僕がアパート住まいだった頃、隣の住人に徴収職員と思しき人達が訪れてきたことがあった。

最初は「警察か?」とワクワクしたものだけど、よくよく盗み聞きをしていると、滞納した税金の督促。それも「今日納付しないと口座から資産から全部差し押さえ」という、かなり強硬的にも思える宣言をしていた。

「うわ、怖いな」とも思ったところだけど、そもそもしっかり納税していればそんなことにはならない。また、納税の余裕がなければ、相談さえすれば、柔軟に対応してくれる。徴収職員が自宅に押しかけてくるなんて、要は納税も長期間に渡って放置していて、なおかつ相談一つしなかったというケースが大半だ。

にも関わらず、隣の住人は「泥棒!」だの「殺す気か!」などと大騒ぎをしていて、大変に迷惑だった記憶がある。盗人猛々しいとはよく言ったものだ。

徴収職員は、どうしたことか滞納者に忌み嫌われているが、粛々と職務を遂行するイメージがある。だけど匿名掲示板の書き込みを見る限りでは、実際には、悩み、苦しむことも多いようだ。

どのみち国民は、納税しないと口座も凍結され、家財の一切も差し押さえられる。そうなってから慌てても遅い。みんなが納付をすれば、徴収職員の負担も減り、コストもカットできる。こんなに良い話はない。

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