フロム・ソフトウェアのゲームはなぜ最高なのか キングスフィールド、ダークソウル、アーマード・コア……
先日、おーぷん2ちゃんねるに「ダークソウル3とか言うゲームとして完璧な存在」というスレッドが立っていた。言うまでもなく、『ダークソウル3』もまた、2016年にフロム・ソフトウェアのリリースしたソフトである。もう4年以上も前のタイトルなのか……。
スレ主は本作がゲームとして完璧であると主張。「信者はまじで頭おかしいけどダクソ3やったらまあ納得する」などと書いている。ダークファンタジー系が好きで、かつ高難度のゲームが好きなら、そりゃあそう思うはず。もっともダークファンタジーは遡れば『キングスフィールド』シリーズから続く、フロムゲーの根幹を成すような世界観だ。
で、僕も当然『ダークソウル3』は遊んだけど、トロコンまでには至ってない。もうクリアするのがやっとだった。『ダークソウル2』はそれこそ、目を閉じててもデュナシャンドラを倒せる、というレベルだったけど、2から3に移行する間にゲーム脳がすっかり衰えてしまった。
僕がはじめて触れたフロムゲーは、1998年リリースの『シャドウタワー』。初代プレイステーションのソフトである。これはもう本気でハマッた。攻略本も購入したが、どの敵がどのアイテムをドロップするかが個体ごとに異なっており、自分で「〇〇界のAという敵の1体目がこれを落とし、2体目はこれを落とす」みたいに書き込んでいった。
今思うと非常に面倒なシステムなんだけど、現実的に考えれば同じモンスターでも所有物がそれぞれ異なるのは当然のこと。捻くれてるようで真っ当な解釈ではある(のちのシリーズには引き継がれなかったけど)。
そこから『キングスフィールド』の過去作にも手を出し、2001年にはプレイステーション2用ソフト『キングスフィールド4』のグラフィックの美麗さに驚いた。アレも本当に面白かったなぁ。振り返ってみればフロムゲーはみんなそれぞれ熱中要素がある。ちょっとの油断が死に直結するのも、本当につくづく面白い。当たり前を大事にしまくっている。
『デモンズソウル』は2009年リリースで、のちの『ソウル』シリーズに繋がっていくけど、他のプレイヤーの攻略中のフィールドに侵入して邪魔したり、協力したり。はじめて体験したときはひっくり返るぐらい面白かったもんなぁ。
スレ主は『ダークソウル3』を完璧と評するけど、僕にしてみれば『ダークソウル3』”も”完璧なのだと思う。これはフロムゲーに毒されてる人間の贔屓目が入りまくってるからこその評価だけども。
ところでフロムさん、そろそろアーマード・コアの新作を……
と、ここまであえてフロムゲーの中でも人気タイトルである、あのシリーズを意図的に省いて話をしてきた。しかし、どうにも言及せずにいられないので書いちまおう。
フロムさん、『アーマード・コア』の新作はまだですか! 『アーマード・コア』シリーズは1997年にフロムがリリースしたロボットアクションゲーム。ナンバリングされて次々に派生作品が出るぐらいには人気だったんだけど、一言で言えばかなり硬派でアナログな操作が必須のゲームであった。
初出は初代プレイステーション用ソフトだが、その時点でコントローラーのすべてのボタンを使わないと満足に操縦もできない。敵を攻撃するにも自力で有効距離に近づき、縦横無尽に動き回る相手を自分で追ってサイトに捉えないとならない。
一応、強化人間になれる、という救済措置があるけど、強化人間になったところで基本操作ができないと話にならない。これが本当に面白いもんで、僕は死ぬほどハマッた。
特にお気に入りだったのが、プレイステーション2用ソフトの『アーマード・コア3 サイレントライン』だ。本作では自分の戦闘スタイルを学習するAI機能が実装され、何度も戦うことで徐々に自分とそっくりな動きをするようになる。
当然、上手い人のAIはその技術をコピーするので、作中でも最強の敵(模擬戦でしか戦えないけど)になる。物珍しさもあって四六時中模擬戦をやっていた記憶がある。
本シリーズは第1作からずっと通しで遊んでいて、2005年に出た『アーマード・コア ラストレイヴン』が僕史上最高のお気に入り。一つの到達点であり、これ以降『アーマード・コア』シリーズはプレイステーション3にプラットフォームを移す……んだけど、そこからは個人的にあんまりパッとしないゲームになったな、と。
なんか操作も相変わらず複雑なんだけど、操縦してる感が乏しくなったというか。「まあそのうち良くなるか」と我慢して遊んでるうちに、2013年を最後に新作が出なくなって今に至る。
あんなに面白いシリーズを7年も塩漬けにしているのは、なんか勿体ないなぁと感じざるを得ない今日この頃だ。未だにファンも多い作品なので、いずれ絶対新作は出るはず。もし出なかったらカラサワで撃ってくれて構わないよ!