「辞めなかったら平社員になった」会社再建に尽力した男性、12年後に受けた“非情な通告” | キャリコネニュース
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「辞めなかったら平社員になった」会社再建に尽力した男性、12年後に受けた“非情な通告”

画像はイメージ

会社の経営が傾き始めたとき、いち早く逃げ出す人もいれば、踏みとどまって再建に尽くす人もいる。福岡県の60代男性(事務・管理/年収800万円)は後者のタイプだった。

しかし、会社のために身を粉にして働いた結果が、必ずしも報われるとは限らない。男性から寄せられた投稿には世知辛い現実が綴られていた。(文:湊真智人)

やがて「リストラ対象」になる

倒産の前兆は、ボーナスの大幅カットから始まった。

「ボーナスが夏1か月、冬1か月になり、希望退職の募集があった」
「同業他社で破綻があり、自分の会社も支援先に断られ、秋には破綻した」

まさにドミノ倒しのように状況が悪化していった。多くの社員が去っていく中、男性は「退職せずに会社の再建」に努める道を選んだ。会社への愛着や責任感ゆえの選択だろう。

男性らの尽力もあり、会社はどうにか持ち直したようだ。それから12年が経過した頃、かつて同時期に破綻した同業他社を吸収合併することになった。ところが、ここで男性を待っていたのは非情な通告だった。

「自分はリストラ対象になり、辞めなかったら平社員になった」

再建に尽力した男性に対し、会社はリストラを迫り、拒否すると平社員への降格を言い渡したのだ。しかも、その後の職場環境は屈辱的なものだった。

「それから60歳まで5年間勤めた。上司は、吸収した会社の人や自社の後輩になった」

吸収した会社の人間や、かつての部下が上司になる。こうした仕打ちにプライドが傷つく場面もあったことだろう。それでも定年まで勤め上げた男性の精神力には驚かされるばかりだ。男性は現在、保険関係の仕事をしているとのことだ。

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