誰しもマイホーム購入の夢は、一度は抱いた経験があるのではないだろうか。「あと少し収入があれば……」と考える人もいるかもしれない。しかし、マイホーム購入に踏み切るために必要なものは、最終的に年収ではなく「思い切り」のようだ。
今回は、同じ世帯年収1000~1200万円のキャリコネニュース読者から寄せられた、「何軒も家を購入する人」と「マイホーム購入に尻込みする人」の両極端なエピソードを紹介する。(文:大渕ともみ)
「家は2軒目を購入」3軒目のマイホーム買い増しの夢
「家は2軒目を購入。老後にもう1軒買いたいと野望を抱いています」と大きな夢を明かすのは、大阪府の40代女性だ。
女性は「共働きのため、20代で結婚したときから世帯年収は1000万円弱ありました」と若かりし頃を振り返る。現在の生活感について、
「趣味の旅行は、1泊の国内旅行が年5~6回、海外旅行が年1回。子どもにもやりたい習い事をさせてあげられます」
と語り、かなり懐に余裕があるようだ。現在の生活レベルを実現した秘訣は「子どもがいないDINKS時代に、貯金を頑張り投資も始めました。現在も、生活レベルが上がりすぎないよう気をつけています」と打ち明ける。
子どもの成長に伴い、女性はまもなく時短勤務からフルタイム勤務に戻る予定。「フルタイム勤務になれば、年収が100万円くらい増えます。年間300~400万円は貯金できそうです」と意気揚々。3軒目のマイホーム買い増しの夢に向かう道筋は明るいようだ。
マイホーム購入を検討するも「せっかくお金を貯めても使う勇気がない」
青森県のメーカーで働く40代男性は「私の年収は1100万円、妻の年収は300万円」と語り、世帯年収1400万円で子ども2人を養っている。最近はマイホーム購入のことで悩んでおり、
「実家をもらったので現在は家賃ゼロだが、やはり妻は新築が欲しい様子。でも子どもたちはもう小学生なので、あと10年もすれば家を出るかもしれない。新築を買うにしてもタイミングがわからなくなり、とりあえずお金だけは貯めている」
と状況を明かしている。「毎月の貯金額は50万円ほど」といい、住宅ローンを組んでも無理なく返済できるように思えるが、男性がマイホーム購入をためらう理由はほかにもある。
「新型コロナウイルスの影響で先行きが見えないし、自営業なので、いつ何が起こるかわからない。 サラリーマンの人からはうらやましく思われがちだが、未来がわからない以上、いくら貯めても怖さがある。せっかくお金を貯めても使う勇気がない」
そう語る男性は、かなり慎重な性格のようだ。「児童手当の支給額が見直されるようなので、さらにお金を使わないようになっていくと思う」と、さらなる貯金励行を固く誓っている。
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