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「目の前がお墓。8か月で退去した」賃貸物件選びに失敗しない方法を不動産業者に聞く

賃貸物件選びに失敗しない方法

賃貸物件選びに失敗しない方法

進学や就職を控え、部屋探し真っ只中の人もいるのではないだろうか。もちろん早く決めるに越したことはないが、焦るあまりよく考えずに契約をしてしまい、住み始めてから「こんなはずはなかった……」と後悔しては元も子もない。

キャリコネニュース読者からは、賃貸物件選びの失敗談が寄せられている。

「目の前がお墓、真横を電車が通る、終電が早過ぎる。8か月で退去しました」(東京都/30代女性/事務・管理/正社員)
「大学生の頃、物件を見ずに契約したら線路の横だった」(福島県/50代男性/営業/正社員)
「広いけど仕切りがないので、食事と寝るがつながってしまい居心地悪かった」(埼玉県/50代女性/事務・管理/正社員)

こうならないためにはどうすればいいのか。不動産業者の話を交えながら2つのポイントを紹介したい。(文:ジャッカル薗部)

地図上は静かな場所にあるように見えても、実は地元の抜け道の可能性も

1つ目のポイントは、なんと言っても「事前チェック」だ。都内不動産業者は、「現地に行って初めて気が付くことがありますので、契約前に足を運ぶことをおすすめしています」と強調する。

「物件周辺の雰囲気は、実際に見てみないとわかりません。たとえば大通りから外れていて地図上は閑静な場所に建っているように見えても、物件近くの道を地元の人が抜け道として使うため意外と交通量が多くうるさいことがあります」

また居住者用のゴミ捨て場が汚れている、なんてことも。これも、事前に物件を確認すれば避けられるだろう。室内についても同様だ。

「内見時には、日当たりや壁の厚さをしっかりチェックしましょう。部屋の作りを見ることで家具の配置もイメージできます。目星をつけた部屋を直に見て、『ここで快適に住めるか』を判断することが大切です」

“実際に物件を見る”というアドバイスは「当たり前だ」と感じるかもしれないが、物件選びに失敗しないためには極めて重要だ。物件がすぐ決まってしまう年度末前後は内見せずに契約する人も多いが、ここは冷静になりたいところだ。

冒頭の失敗談にあるような「目の前が墓だった」「線路が横にある」「部屋に仕切りがなかった」なども。事前に現地を見に行けばわかったはずだ。

また、物件を直接見るための時間がとれない、遠方に住んでいて簡単に足を運ぶことはできない場合でも、地図アプリを使えば建物の周辺にどのような施設があるのか、最寄駅から歩いてどれくらいかかるのかなどの情報は得られる。Googleストリートビューで現地の写真を見れば、おおまかな雰囲気をつかむことも可能だ。

スタッフが借り手の代わりに物件に行き、ビデオ通話で内見する「オンライン内見」に対応している不動産業者もある。どうしても難しい場合には活用するのも有効だろう。重要なのは、どんな手段にせよ契約前に自分が住む物件や周辺環境を調べることだ。

「これだけは譲れない」ことを把握しておく

2つ目のポイントは「自分が重視するポイントをしっかり把握すること」。どんな物件にもメリット、デメリットはあるので、自分の中で「これだけは譲れない」ことを決めておく。最寄駅からの距離、家賃の安さ、築年数、日当たりなど、人によって決め手は異なるはずだ。

「優先度が高い=快適さに必要な要素」と言えるので、重要なポイントを満たした物件を選べばトータルで「失敗した」と感じにくくなる。

たとえば、静かな周辺環境を重視する人が線路沿いの部屋に住んだり、駅からのアクセスの良さにこだわる人が最寄駅から徒歩15分の物件を選んだりすれば、住まいに対する満足度は下がる。

契約は短時間だが、その後は長く住むことになる。失敗したと思っても引っ越しにはお金も労力もかかるため、すぐの転居は難しい。部屋選びで大切にしていることを理解し、内見も含め、できる限り調査をしてから契約するよう心がけたい。

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