京都府の30代女性(事務・管理/正社員/年収350万円)は、第一子を出産した当時のことを振り返り、ママばかりが育児の負担を強いられる風潮に違和感を覚えている。
女性の赤ちゃんは低体重で生まれたため、女性だけが一足先に退院し、赤ちゃんはしばらくNICUに入院していた。そして待ちに待った赤ちゃんの退院前夜、女性夫婦は揃って病室に寝泊まりし、赤ちゃんとの初めての夜を過ごすことにしたのだが……「新生児との夜は、想像以上につらいものでした」と女性は本音をもらす。
「よく泣いて、まったく寝てくれない。授乳にも慣れていなくて、時間がかかりました。私は先に退院したとはいえ、3時間毎の搾乳と毎日往復2時間の通院で疲労困憊。そんななか、主人は横でぐーすか寝ていて……」
女性は「仕事終わりで疲れているのはわかりますが」と言葉を濁す。
「子育てはママだけの仕事ではないよね?」
夫が熟睡する横で赤ちゃんの対応に追われ、一睡もできないまま朝を迎えた女性。しかし、”激務”はまだ終わらない。早朝から看護師が来室し、沐浴指導を受けることになったのだ。そのとき、ようやく夫も目を覚ましたが、看護師は夫に対して甘かった。
「看護師さんは寝起きの夫を見て、『パパはお疲れですものね~。じゃあママは行きましょうか~』と一言。私も疲れているのに!」
女性は「当時の私は傷つきました」と心境を明かし、
「2人の子どもだし、子育てはママだけの仕事ではないよね?なぜすべてママがやる前提なのか。この日はママをやめたくなりました」
と憤った。
令和の時代になっても、「家事は女の仕事」「育児はママの仕事」という固定観念は、根強く残っている。同様に、「外で働くのは男の仕事」という固定観念に苦しめられている男性もいるだろう。今後は少しずつ、性別による役割分業の意識がなくなり、みんなが生きやすい世の中に変わっていくと信じたい。
※キャリコネニュースでは引き続き「男だから」「女だから」自分の性別がマイナスになっていると感じたことのほか【緊急募集】三度目の緊急事態宣言、あなたが思うことや現在困っていることを教えてくださいや共働き・片働きの不満などのアンケートを募集しています。