年収650万円でも「牛肉は高い、バラ肉スライスを買うのもためらう」と語る30代男性 | キャリコネニュース
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年収650万円でも「牛肉は高い、バラ肉スライスを買うのもためらう」と語る30代男性

画像はイメージ

転職に成功し収入は増えたものの、低賃金で苦労したころの金銭感覚が抜けない……という声が、キャリコネニュースに寄せられた。東京都に住む年収650万円の男性(30代後半/企画・マーケティング・経営・管理職)は、「お金はあるのに貧乏性」をテーマにしたアンケートに、

「私は料理が趣味ですが、オシャレな調味料や有機野菜にこだわった手料理…みたいなものではなく、いかに節約して、しかも手軽に作れるかに満足度を覚えてしまっています」

と綴り、過去も含めた生活ぶりを打ち明けた。

「月の手取り16万円程度の時がありました」

「私の場合、新卒2年目の時にリーマンショックが起きてただでさえ低かった収入が減り、月の手取りは16万円程度の時がありました。その後失業も経験したりして、奨学金の支払いもあり20代後半くらいまではすごくお金に苦労しました」

と辛かった時期を振り返る男性。当時の収入から出ていく金額もこう述懐している。

「今思えば16万円から奨学金返済に1万5000円、家賃6万3000円(都内にしては破格でした)、携帯代7000円(当時は格安SIMなどない)、水道光熱費7000円を差し引いて約6万8000円が自由に使えるお金。でもまだ遊びたい盛りでしたので本当に苦しかったと思います」

確かに20代前半の若さでは交際費や遊興費もそれなりに必要だっただろう。男性は「この時に自炊を覚えた」という。当時はもちろん節約のためだったが、

「今はその時の手取りの2倍は十分に超えているのに、自炊に対する価値観はこの時からほぼ変わっていないような気がします」

と語る。今でも貧乏性が抜けないようだ。

「美味しいものが作れたら当然嬉しいですが、安い冷凍野菜を使った美味しいレシピを作れた!とか、夕食1食分がたった150円におさまった!とか、そういうところにモチベーションが向いています」

「こんな状況なので、外食に比べたらずっと安いにもかかわらず本能的に『牛肉は高い』と思い込んでおり、未だにスーパーで躊躇してしまいます。 豚バラスライスを気兼ねなく買うようになったのも最近で、少し前まで『豚こま肉の方が安いから』と思ってバラ肉スライスを買うのさえためらっていました」

確かに豚肉はこま肉のほうが安く、豚バラスライスは数円高い。わずかな差が気になるのは、自炊するからこその金銭感覚だろう。

「手取りが2倍」になったという男性、実は転職が成功した上に

「20代終盤で今の会社に入り、その後は順調に昇給をして現在の手取りは約38万円ほど。奨学金の支払いも昨年終了し、かつては7000円くらいかかっていた携帯代も格安SIMで2000円程度」

と支出も減少した。最後に「金銭的な余裕は格段にあるはずなのに、住んでいる家以外の生活レベルはさして変わっていない気がします。若い時に完成した物の考え方や感覚というのは怖いものです」と感慨ぶかげに語った。

ファイナンシャルプランナーの大野翠氏(芙蓉宅建FPオフィス代表)は次のように解説する。

<若い頃に家計を工夫していた経験は、年収がアップした今となれば素晴らしい宝物ですね。当時と変わらない生活水準を維持しつつ年収が上がっているのであれば、純粋にアップした金額はすべて貯蓄か投資に充てられるということになります。ぜひ今後も可能な範囲で今の暮らしを継続していただければと思います。

節約は、人からとやかく言われながら実践してもうまくいかない場合がほとんどです。また、他人が実践している節約術も、自分で実践してみてしっくりくるものでなければ継続できません。私のような専門家でも、気に入って継続している節約と上手くいかなかったものは当然あります。つまり、専門家でも一般の人でも「自分のタイプにあう節約」は十人十色であるということです。自分のタイプにあった節約術がみつかるかどうかは、実践あるのみです。今回の相談者様は若い頃に苦労なさった経験から、ご自身なりに満足のいく節約術に巡り合い、年収が上がった今も継続されています。さらに、節約料理に楽しみを見出しているのも素晴らしいポイントです。単に家計改善のための節約ではなく、楽しみやゲーム性をもって節約を無理なく継続できるとベストですね。>

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