「お仕事終わりに大阪の難波(道頓堀)で同僚と飲んで」いたという男性。
「終電前に南海電鉄の難波駅に乗車した。私の家の近くの降車駅は堺駅で、5分だけ寝ようと思いイヤホンをしてアラームをセットしたが、5分後だとまだ手前の天下茶屋駅だったので、後1分ほど目を瞑ろうと瞑ってしまいました。その1分瞑ったのが間違えでした」
難波駅から堺駅までは急行に乗ればわずか3駅で、およそ10分。一度寝たら乗り過ごしてしまうのは予想できそうだが…。結局寝過ごし、「終点の泉佐野駅に着いて」しまった男性。30分以上寝てしまったようだ。
「タクシーで帰ろうと思ったが、泉佐野駅に停まっていたタクシー運転手に聞くと2万円程すると言われ、流石に断念…。歩いて帰れる距離では無いが、運賃を安くする為、極力家の方面まで頑張って歩いて、限界が来たらタクシーを拾って帰ろうと思い歩き始めました」
その際は、「ヒッチハイクのように右手を挙げて(親指を立てて)歩いて」いたという。「右腕を上げながら歩いて」30分ほど経った頃、男性に幸運が訪れる。
「1台の真っ黒のクラウンが私の真横に止まってくれました。窓を空けて喋りかけて来ましたが、見るからに強面のおじさんでした。『どうしたんや?』と聞いて来たので、わたしが『ちょっと寝過ごしまして…』と言うと、強面のおじさんが『乗っけたるわ』と言ってくれ少しビビりながらも助手席に乗せてもらいました」
「そして堺方面と伝えると、『ちょうど夜中のスーパーの卸売の仕事でそっち方面に向かうとこやったから任せて』と言って、雑談しながら気持ちよく乗せてくれました」
強面な運転手は少しも嫌な素振りを見せず寝過ごした男性を気遣ってくれた。最初の心配は杞憂に過ぎなかったのだ。
「おじさん曰く、人に何回も助けられたことがあるから誰か困っていれば出来るだけ助けてあげたい。と言っており、非常に優しい方でした。そのまま家の近くまで乗せてもらい、無事に朝にならずに帰宅する事が出来ました」
人のために動くことを厭わない、その優しさに感動した男性は
「今になって見た目で判断してしまったことに反省してます。あの時のおじさん!!ありがとうございました!! 私も気持ちが変わり、ヒッチハイクをしている人や困っている人が居れば極力助けてあげようと思えるようになり、おじさんには非常に感謝しております」
と熱い感謝の気持ちを綴っていた。
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