松屋の3業態が1店舗に集結!「みんなの食卓 松屋食堂」のオペレーションもすごかった | キャリコネニュース
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松屋の3業態が1店舗に集結!「みんなの食卓 松屋食堂」のオペレーションもすごかった

写真:昼間たかし

これは松屋のテーマパークか? 東京は京王線明大前駅(世田谷区)近くにオープンした牛丼チェーン「松屋」の新店舗がネット上で注目を集めている。

さる8月2日にオープンした新店舗は、松屋フーズの運営する3つの店舗が合体した複合店、その名も「みんなの食卓 松屋食堂」である。店内では「みんなの食卓でありたい〜」とテーマソングを流している松屋だが、複合店の実力はいかほどのものか。(文;昼間 たかし)

向かいには吉野家があるが……

松屋の向かいに吉野家が……(写真:昼間たかし)

新店舗は明大前駅の改札から徒歩1分ほどに位置する。以前は、2階に松屋明大前店が入居していたビルの1階が新たな店舗となり、松屋に、カツ丼などをメインとする「松のや」とカレー専門の「マイカリー」が合体した店舗がオープンしたというわけだ。

駅名の通り、周辺は明治大学和泉キャンパスの学生街となっている。以前から、若者の胃袋を満たすガッツリ系の店が多かったが、それでも松屋の3業態が揃って登場するのはインパクト大だ。

取材班が店を訪れたのは平日12時30分ごろ。ちょうど賑わうランチタイムである。しばらく店前で様子を見ていると、人が次々と松屋食堂に吸い込まれていく。それも若者だけには限らない。中年の男女や老人も、次々と店に入っていくのである。

どちらかというと味のある年季の入った店が多い明大前の商店街で、松屋食堂は比較的大箱かつ、新装開店ならではの清潔さが光る。それが、腹を空かせた人の食欲を一層そそるのだろうか。

ちなみに、道を挟んだ向かいはライバルチェーンの吉野家。松屋が2階にあった頃には「今日はどちらにしようか」と迷う人の姿がよく見られたが、訪れた時には閑散としていた。しばらくは新装開店のインパクトで客足が松屋のほうに向きそうだ。

相変わらず券売機だけはややこしい

さて、そんな松屋食堂は、かなり未来的な店舗である。店のオペレーションは最近増えているセルフサービススタイルだ。入り口のタッチパネル券売機で食券を購入、番号が呼ばれたら取りにいく方式である。

券売機は3台あり、一台で3店舗の商品すべてが購入できる。つまり、牛丼もカツ丼もカレーも一緒に食べたいという時に、一度に注文することも可能だ。

問題は支払いである。券売機は正確には注文を行う機会であり、支払いの機械は隣に置かれている。

つまり、

券売機で注文しレシートを受け取る

隣の支払機でバーコードを読み取り

支払い方法を選んで支払い

席について番号を呼ばれるのを待つ

かねてよりネットでは、松屋の券売機は注文を完了するまで選択ボタンが多く、慣れていないと難しいと指摘されていた。この店舗でも、なぜこんな複雑な支払い方法になったのだろう。やはり、慣れていないとハードルが高いのか後ろに並んでいた高齢者たちが「年寄りには難しいなあ」とぼやいていた。

しかし、そうした問題は人力でカバーされている。新スタイルの複合店ということもあるのか、店内には精鋭スタップが集められているようである。券売機で戸惑っていればすぐに駆けよって手伝い、支払いを終えた客には「こちらでよろしいですか?」と席を案内してくれる。

食事を終えて食器を下げようとした客からも、電光石火で食器を受け取っていた。卓上の調味料も、中身が空になったものがないように、細かく確認をおこなっている。この松屋最高クラスの接客を見るだけでも、この店は訪れてみる価値があるといえるだろう。

カツ丼と一緒に牛皿を食べる

写真:昼間たかし

さて、肝心の食レビューだが……いつもの松屋である。ここは変わらない。ただ、3店舗の商品が一度に楽しめるので、複合的な楽しみ方もできる。今は夏休み期間中のため、学生の数は少ないが、休み明け学生が増えれば「牛丼とカツ丼を一緒に食べたい」など、食欲旺盛な若者が殺到することは想像に難くない。

そこで、筆者も先取りとばかりに、松のやのカツ丼と松屋の牛皿を同時に注文してみた(牛丼はさすがに無理だと思うので断念)。

ここで驚いたのは、ちゃんとカツ丼と同時に牛皿も出来上がりの番号が表示されたことだ。内部のオペレーションは不明だが、ちゃんと3つの店のメニューを一度に楽しむ客がいることを想定した動きになっているようだ。

しかし、オペレーションの見事さには感動したもののカツ丼の上に牛皿というのは、かなりハイカロリーなシロモノ。現に、この原稿を書きながら寝てしまいそうである。

さて今月下旬には以前松屋が入居していた2階部分に松屋のステーキ店「ステーキ屋松」がオープン予定である。まさに松屋のすべてを味わうことができる、松屋のテーマパークの誕生である。うちの街にも出店して欲しい。

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