その頃の女性は産後で寝不足が続いていたが、「Aの頼みなら」と電話で彼女の話を聞いてあげることもあったという。しかし、その内容は聞くに耐えないものだった。
「『旦那との行為は苦痛でしかないが、不倫相手との行為はもう気持ち良かった~』と感想まで言う始末。たしかに化粧も服装も派手になったとは思っていましたが、そんなことが起きているとは知らなかった私は返す言葉も見つからず、『不倫はやめておいたほうがいいんじゃない?』とだけ言うと、(Aは)『大丈夫!彼、そういうのバレないようにするの上手いらしいから!』と。旦那さんに対しても不倫相手の奥さんに対しても、罪悪感の欠片もないのだなと思いました」
女性は、病気で休職中に不倫を楽しむAの行動が理解できず、次第に「あまり関わりたくないな」と思うようになっていった。
「Aはきっと綺麗になった自分の自慢をしたかったのだと思います」
Aはその後も「完全に自分に酔っている感じ」で、「いついつどこどこで声かけられて~」と嬉々として女性に報告を続けた。痩せたAとは対照的に、女性は産後太りに悩んでいた時期だったので、思わず「痩せていいなぁ」「私はなかなか体重戻らないや」とこぼしてしまう。すると、Aは「○○ちゃんなら大丈夫でしょ!」と言ったあと、
「妊娠出産なんて絶対無理~!太るじゃん!せっかく痩せたのにまた太りたくないし!痛い思いしてデブなんて、良いことないじゃん」
と、まさかの言葉を返してきた。しかもそれから約3時間、Aは「痩せてモテる自慢」と「不倫相手がいかに最高か」について話し続けたのだ。
「キレたい気持ちより、親友だと思っていた人に、私の気持ちなどお構いなしで、10か月間お腹の中で命を守って、命をかけて出産したことをバカにされた気がして悲しくなり、電話を切ったあと涙が出ました。Aはきっと旦那さんからのモラハラの話より、綺麗になった自分の自慢をしたかったのだと思います」
女性はこれを機にAと関わらないことを決意し、彼女の連絡先を削除した。今ではAから連絡が来ることもなくなったそうで、「今では2人産みましたが、体重も戻り、家族4人で楽しく暮らしてます」と綴った。モラハラ夫と現在は離婚したというA。今頃、どうしているだろうか。
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