先日、ガールズちゃんねるに「今まで大丈夫だったのに急にダメになったもの」というトピックが立っていた。トピ主は「駅や大きな商業施設の、長い上りのエスカレーターがダメになりました。落ちそうとか思ってしまい、怖くなり、足が震えて余計に落ちそうで怖く、ついにエレベーターを利用するようになりました」と書き込んでいる。
　
これ、気持ちは分かる。エスカレーターではないけど、この前もショッピングセンターで買い物をしていたとき、吹き抜けの2階から下を見下ろすと結構な高さであることに気付き、足がすくんだ。しかも乗り越えようと思えば簡単に乗り越えられる手すりだったりするので、余計に怖くなっちゃって。

まあこんな感じの体験談が、こちらのトピックには色々とあるんで、少し引用させていただきたい。

「ジャニーズ。報道を見て無理になった」
「特急列車のスピードが怖くなった。特にカーブ」
「セミ。昔は大丈夫だったのにいつから嫌いになったんだろう」
「MRI。最初から嫌だったけど、3回目ぐらいから本格的にダメになった。今はもう考えるのも怖い」
「お酒。コロナで飲みに行く機会減って飲まなくなってから凄くお酒に弱くなってしまった」

とこんな感じで、恐怖症を抱くようになってしまったというような意見や、生活習慣の変化から来るNGに至るまで、色々ある。MRIは閉所がキツいって人にとってはやっぱり怖いよね。

余談になるが、僕は8月中旬にコロナに感染して以降、日課だった飲酒を流石に数日控えていた。そして症状も治まり、やっと待望のお酒を解禁したところ、思わぬ事態に見舞われた。なんと、それまで1日に1リットルほど飲んでいたお酒を、舌が受け付けなくなったのだ。

最初は何かの間違いだと思ったが、それから2度、3度挑戦してもまるでダメ。なんか舌が未成年の頃に戻ったみたいに、一切飲めなくなってしまった。結果的に健康には近づいたんだろうけど、なんかこれから先の飲み会とか考えると憂鬱だ。

筆者はいつの間にか水恐怖症に。よりによってそれが沖縄の海で発覚…

ところで僕には、明確に「今まで大丈夫だったのに、今は無理になった」というものが酒以外にもある。それは水である。

この水が、顔。特に額付近にかかると、何故か呼吸ができなくなる。シャワーを浴びていても、お湯は平気だが水となると、それを顔に浴びるだけで軽くパニックに陥るから困っている。

もちろん、最初からこんな有様ではなかった。子供の頃には池や川、海で頭から飛び込んで遊んでいたし、小学校6年になると学校行事で遠泳をやらされていたので、泳ぎもそれなりにこなせていた。だから疑いなく、自分は水が得意なんだと思っていたんだけど、これもいつの間にか事情が変わっていた。

30代前半の頃、地元の友達数人とで沖縄旅行に出掛けたことがある。沖縄と言えば海。時期はもう秋だったけど全然海のレジャーもやっているので、スキューバーダイビングをやることになった。

事前にしっかり予約して現地に向かい、ウェットスーツを着込んで重いボンベを背負い、ボートの縁に座ってそのまま一気に後ろ向きのまま海中に没した。するとどうだろう、何故か息ができない。いや、呼吸はできるんだけど、息が荒く、自分でもパニックに陥っていることが分かった。

しばらくは海底の岩に捕まってなんとかやり過ごそうとしたけど、どうにも呼吸が落ち着かず、その理由も分からないので我慢できなくなり、多分1分か2分ぐらい海底にいただけで、早々にリタイアしてしまった。

そのときの僕の、水面への浮上スピードはとんでもなく早かったらしく、友達が後で笑っていた。インストラクターも追い付けないぐらいの速度だったようだ。マッハ5とかかな。

そしてこの経験を境に、冷水シャワーを顔に浴びると同じようにパニックになることに気が付いた。なんとか克服しようともがいたけど、まるでダメ。そのうち諦めて今に至る。

昔はあんなに大好きだった、水の中。今ではもう全く、一切楽しむ余裕がなくなってしまった。どのタイミングでこんなことになったのかは分からないけど、もう一生スキューバーはできないと思うと残念でならない。

あ～あ。どうせならパチスロ恐怖症とかになったらいいのに。パチスロ依存よりはマシだから……。