義母に「妊娠は病気じゃないから動ける」と家事を強要された女性 義実家を脱出、離婚に至るまでを語る | キャリコネニュース
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義母に「妊娠は病気じゃないから動ける」と家事を強要された女性 義実家を脱出、離婚に至るまでを語る

画像はイメージ

初めての妊娠中に、同居中の義母から「妊娠は病気じゃないから動ける」などと家事を強要されたら、それだけで逃げ出したくなるのも頷ける。

「できちゃった婚で結婚して、14年前に離婚しました。子どもが2歳の時でした」と語る40代の女性。結婚したのは24歳で、相手はネットで知り合った28歳の男性だった。入籍後に義両親との同居生活が始まったものの、当時50代前半の義母にずいぶん苦しめられたという。

「元夫はとても優しくて私のことも子どものことも愛してくれていたと思いますが、とにかく義母と合わなくて……。私は初めての妊娠で不安だし体調も悪かったのですが、義母は元産婦人科の看護師だったにもかかわらず、『妊娠は病気じゃないから動けるんだ』と、どこかでよく聞く台詞を言ってきました」

確かに妊娠は病気ではないが、身体への影響には個人差があるだろう。そんなストレスに耐え続けた結果、「切迫流産で入院し、絶対安静」という事態に陥った。その後どのように離婚に至ったのか、編集部では女性に話を聞いた。

産休中に義母から「家に金を入れろ。生活費を出せる分払え」

義母からの過酷な言葉は枚挙にいとまがない。女性は当時も今も医療系の専門職として働いているが、

「旦那が仕事に行く時は見送るものだ、洗濯物は干し方を見られるからちゃんと干せ、洗濯物のたたみ方が私と違う、掃除は毎朝するものだ」
「お金は全額家に入れろ、休みの日は家にいて家の事をするものだ」

などと、前時代的な価値観を押し付けられる上に、生活費まで要求された。元夫はと言えば、「切迫流産で入院することになったときも、普通に仕事していました」と妻の一大事もさほど深刻に捉えていなかったようだ。

その後、一時的に職場復帰し、なんとか産休に入るまで働いて無事出産した。しかし、産後も状況は変わらなかった。

「産休中にも関わらず、また義母から『家に金を入れろ。生活費を出せる分払え』と言われていました。金額は10何万位ですね」

これについては「1円も払いませんでした」と語ったが、長く働かずにいることも出来ず産後2か月ほどで仕事に復帰することに。ところが、仕事と育児に追われる女性を助けようという家族はいなかった。

「乳飲み子を抱えて義両親や夫もいるはずなのになぜかほぼワンオペ。泣きながら過ごしました。特に泣けてきたのは、首の座らない娘を抱えて家事をしていること、誰にも相談できなかったことです。みんな仕事で帰りが遅く、帰ってきてもお酒を飲んで煙草も吸うので、退避するためにも娘の面倒をほぼ1人でみていました」

生まれたばかりの赤ちゃんがいるのに自分たちの生活はまったく変えようとしない家族の中で、女性は疲弊していった。しかも、一番頼りにしたい夫までもが「出会い系サイトで女とメールしていました」というから、裏切られた気持ちになるのも当然だ。

「娘がタバコの吸殻を誤って食べてしまって、もうダメだと思いました」

そんな耐えがたい暮らしの中で、ついに決定的な事件が起きた。

「同居生活で一番耐えられなかったことは、義両親が娘の目の前でタバコを吸うことです。タバコは全く控えてくれませんでした。ある時、私が目を離した隙に娘がタバコの吸殻を誤って食べてしまって、もうダメだと思いました」

耐えかねた女性は、「いつか絶対にこの家を出ようとお金を貯めていました」と明かす。周到に準備し、義母が不在の隙を狙って家出を決行した。

「義母がいない日が事前に分かったので、その日までに即入居できるアパートを探し、入居できるように準備していました。当日、元義父と元夫に『もう家には戻りません』とメールして、荷物を持って家を出ました。そこから義実家には帰っていません」

やっと地獄のような同居生活から抜け出したのも束の間。その後元夫も家を出て3人で暮らしていたが、結局は離婚することになった。理由は「私より両親を選んだから」だという。

「しばらくして『俺は長男だし、家を継ごうと思ってるし、家に戻る。育ててもらった恩もあるし』と言い出しました。気持ちはわかりますが、伴侶として一緒にはいられないと思って離婚しました」

それでも現在は再婚し、「あの頃とは比較にならないほど幸せ」だと語る。今は義両親とは同居しておらず、適度な距離を保っているそうだ。最初の結婚が教訓となったようで、

「夫になる人のことは大切ですが、どんな親か見るのも大事だなと思いました。今の夫にもそれなりに苦労はありますが、義両親は本当に良い方ですし生活は本当に良くなったので、まぁいいかなと思って日々過ごしています」

と心境を語ってくれた。

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