「りくろーおじさんのチーズケーキ」と似すぎ? 話題のチーズケーキを食べてみた | キャリコネニュース
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「りくろーおじさんのチーズケーキ」と似すぎ? 話題のチーズケーキを食べてみた

左がりくろーおじさん、右がアミーゴ。別物感はあるが、焼き印が似ている感を出す

大阪土産の定番「りくろーおじさんのチーズケーキ」のパクリ騒動が話題だ。今回「似すぎている」と話題になっているのは、昨年12月に東京築地にオープンした「アミーゴ」のチーズケーキだ。写真を見比べただけだと、違いは「ケーキの上に押されている焼印の図柄」程度。たまたま「りくろーおじさん」のファンである筆者は、このニュースがものすごく気になった。はたしてこのケーキはどこまで「パクリ」なのだろうか。(文:昼間たかし)

似ているのは「ケーキの見た目」だけじゃない。

ハンドベルが置いてある点で「パクリ?」と感じる人は多いだろう

「りくろーおじさんのチーズケーキ」は、創業者の西村陸郎氏を模した「りくろーマーク」の焼き印と、ケーキの底にレーズンを配しているのが特徴のスフレチーズケーキである。通販はあるものの店舗展開は大阪のみ。その希少性で店舗には連日行列が出来ている。筆者も大阪を訪れた際には、なんば本店で必ず購入する。

ここの店頭で購入する際の楽しみは、独特の演出にある。ケーキが焼き上がるとハンドベルが鳴らされ、ケーキが店頭のカウンターに並べられる。そしてスタッフが客の目の前で、次々とケーキに焼き印を押していくのだ。

そのケーキにそっくりと騒がれているのが「アミーゴ」のスフレチーズケーキ。アミーゴは株式会社コイサンズが三重県内で3店舗を運営するチェーン店で、東京築地店は県外初出店だった。

築地の店舗は地下鉄日比谷線・築地駅から徒歩1分程度に立地する。店を訪れた平日午後、店には二人ほど先客がいた。商品は「スフレチーズケーキ」だけだが、バリエーションとしてチョコレート味も用意されている。値段は「りくろーおじさんのチーズケーキ」の965円(税込)に対して、「アミーゴ」は1080円(税込)と少し高いが、お土産ケーキとしては、まあお手頃だ。

店舗の雰囲気は、色使いなどが若干違う。しかし、そこには否定できない共通点がある。販売の演出スタイルが「りくろーおじさんのチーズケーキ」とほとんど同じなのだ。カウンターに焼き上がったケーキが並べられ、そこにスタッフが焼き印を押していく。そのカウンターにはハンドベルも置かれている。

いつ鳴らすのかと聞いてみると、「普段は、焼き上がったら鳴らすのですが、今日は手が回ってなくて鳴らしていないのです」 とのことだった。

あらためてりくろーおじさんとアミーゴのケーキを比べると、2つは大きさや形状がほぼ同じ。絵柄は若干違うが焼印を押している点も同じ、店で行われている演出もほぼ同じ、レーズン入りのスフレチーズケーキである点も同じだ。こんなに共通点があると、たまたま偶然似てしまったという言い訳は、さすがに通用しないだろう。

さて、それでは肝心の「味」はどうだろうか。「アミーゴ」で買ってきたケーキを切り分けて実食してみた。

ひとまず3人で分けたのだが、一口食べての感想は全員が

「美味しい」

であった。実際に食する前は、さすがに味は「劣化バージョン」ではないかと疑っていた。ところが、実際に食してみると、とても美味しい。

そして、味も明確に違う。一言でいうと「りくろーおじさんのチーズケーキ」は食べた時に強くチーズを感じるのだが、「アミーゴ」ではクリーム感が強かった。他の点はそっくりなのに、風味については目指す方向性が異なっているのではないかと感じてしまったレベルだ。

正直、味については「アミーゴ」のケーキも十分リピートする価値があると思った。そうなると疑問なのが、ここまで美味いのなら、なぜこんなに「りくろーおじさんのチーズケーキ」に寄せた商品にしてしまったのだろうか……というものだ。有名ブランドにあやからなくても、そこそこの人気商品になったのではないか。

実に惜しい……。今回の食レポは、そんなモヤモヤとした思いを抱えながらの完食となった。

アミーゴの東京店は築地駅近くの、少し観光地から外れたところに立地している

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