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出会って3分で「素敵な上司」か「ダメな上司」か判断される 管理職が気をつけたいこと

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かっこいい管理職の姿を部下に見せられていますか。私が担当する管理職研修のなかで、そう問いかけることがあります。すると、以下のような答えや反応が返ってきます。

「疲れた姿しか見せられていないかも……」
「少しは見せられていると思います……」
「(無言で苦笑い)……」

皆さんは、いかがでしょうか。仕事をしっかり進めるだけでなく、その上で健康的でスマートなかっこいい上司の姿を見せられているでしょうか。もし、仕事は完璧でも不健康な見た目や疲れた姿を部下に見せているとしたら、注意が必要です。なぜなら管理職の見た目は、マネジメントに影響するからです。今回は、見た目がもたらすマネジメント力への影響を探っていきましょう。(文:働きがい創造研究所社長 田岡英明)

「一緒に働きたい素敵な上司だ」といった印象を早い段階で伝えていく

私は管理職研修で、ビジネスの現場で役立つ実践心理学NLPをお伝えしています。そのなかに、「第一印象の法則」があります。人は初対面の人に対し、約3秒以内に直感が働き、その後の30秒で確認し、3分で相手の印象を決定していくというものです。皆さんが、新しいメンバーを迎えたとき、そのメンバーは皆さんのことを3分で「素敵な上司だ」「優しそうな上司だ」「厳しそうな上司だ」「ダメな上司だ」と判断していくことになります。

人は関心を持った情報を取っていくといった心理習性を持っています。朝のテレビ番組の占いコーナーで、今日の自分のラッキーカラーが赤だと言われると、赤いものがやたら目に入る1日になります。ということは、部下の皆さんへの3分間での判断で、「素敵な上司だ」と思えば素敵なところに目が行きやすくなり、「厳しそうな上司だ」と思えば厳しいところばかりに目が行くようになるのです。

そのため、部下をマネジメントしていく上で、「一緒に働きたい素敵な上司だ」といった印象を早い段階で部下に伝えていくことが大切です。なぜなら部下の目線が上司の良いところに向けば、信頼関係を作りやすくなっていくからです。

部下に好感を持たれる見た目に欠かせない、3つのベースとは?

では、部下はどのように上司を判断していくのでしょうか。2つのポイントがあります。1つはコンピタンスで、できる人だなと部下に思わせる能力になります。上司としての仕事をテキパキこなす姿が、部下にできる人といった印象を与えていきます。

もう1つはライカビリティ(Likeability=好かれる能力)で、部下に好感を抱かせるような資質です。決める要素は顔やスタイル、声のトーンや話し方などと言われます。コンピタンスに関しては、これまでの仕事経験から示しやすいかと思いますが、ライカビリティは、人によっては難しさを感じるかもしれません。しかし、人は見た目で他人を判断する傾向にあることが、心理学的な実験でも明らかにされていますので、ライカビリティを上げることはマネジメントで重要になっていきます。

ライカビリティを高めるためには、リーダーシップの3つの元型をベースに鍛えていくことがお勧めです。元型とはアーキタイプとも言われ、イメージや象徴を生み出す源泉のことを言います。

リーダーシップでは、「戦士の元型」「母の元型」「道化師の元型」といった3つの元型が大切だとされます。「戦士の元型」とは、強さの象徴であり、パワーや決心、コミットメントの力を示すことで高まっていきます。「母の元型」とは、慈愛の象徴であり、柔らかさや優しさ、オープンマインドを示すことで高まっていきます。「道化師の元型」とは、ユーモアの象徴であり、遊び心や創造性、気遣いを示すことで高まっていきます。

皆さんにも、強いリーダーシップを発揮しつつも、ときには優しく、ときには子どものような遊び心を持った健康的でスタイルの良い憧れの上司がいらしたのではないでしょうか。上記の3つの元型をベースに見た目を鍛えていけば、皆さんもかっこいい上司のイメージを部下に持たせることができます。そんな上司の姿は、信頼できるリーダーシップに繋がり、マネジメント力も向上していきます。「結局見た目かよ……」と嘆くことなく、健康的でかっこいい姿を目指していってください。

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