代わりに子供を叱ってくれる!? 生成AIを「子育て」に活用してみた。 | キャリコネニュース
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代わりに子供を叱ってくれる!? 生成AIを「子育て」に活用してみた。

画像はイメージ

ChatGPTなどの生成AIが注目を集めるようになって1年以上が過ぎた。ビジネスの現場では業務効率化ツールとして活用が始まっている。しかし、まだまだ「日常生活には関係ない」と思って、触れたこともない人も多いのでは。それはもったいない。AIは、ルンバや洗濯機、食洗機と同じぐらい日常生活を便利にする存在だ。

中でもオススメは子育てへの活用だ。現在4歳を子育て中の筆者は、AIにいろんな役割を頼んでいる。今回は、その具体的な使い方を紹介したい(文:広中務)。

もったいないオバケが子供を叱る

「子育て」という観点で使いやすいのは、何と言ってもChatGPTのスマートフォン用アプリだ。このアプリの特徴は音声入力に対応し、生成内容を音声で読み上げてくれることだ。

筆者はこれを「食事タイム」に多用している。

個人差があるだろうが、子どもはご飯の時に気が散って、食事に集中しなかったり、嫌いな野菜を残そうとするときがある。そういうときの定番フレーズのひとつに「もったいないオバケが来るよ」というのがある。問題はパパ・ママが言ってもそんなに怖くないことだ。

この問題をChatGPTが解決してくれる。

使い方は、ごく簡単だ。ChatGPTの音声入力で「もったいないオバケさん、うちの子が野菜を食べないんです。叱ってください」というだけである。

以下は、実際にChatGPTが生成したオバケからのメッセージだ。

《ほほほ、こんにちは…。私はもったいないオバケ。聞こえてるかな?野菜を食べない子に、特別なお話があるんだよ。

野菜は、太陽の光をいっぱい浴びて、大地の恵みを吸って、一生懸命に育つんだ。そして、君のために美味しく、そして体にいいものになるために頑張ってるんだよ。それを食べないなんて、もったいないにもほどがある。

もし野菜を食べなければ、私が夜中に現れて、「野菜もしっかり食べなさい…」と耳元で囁くかもしれないぞ。野菜には、君を強く、賢く、そして健康にしてくれる魔法があるんだから。

だから、今日からは勇気を出して、少しずつでもいいから野菜を食べてみよう。そうすれば、もったいないオバケも君を褒めてあげられるし、君の体もきっと喜ぶからね。》

正直、いまのChatGPTが話す音声は、いかにもなAI風である。だから筆者もそれほど効果は期待していなかった。しかし試しにやってみたところ、娘はものすごい勢いで嫌いなほうれん草を完食した。ちなみに、食べた後には「オバケさん、褒めてあげて」といって、褒めてもらうことにしている。

なお、生成AIの特性上、こちらが指示をしてから生成までしばらく時間がかかるが、

「オバケさんは世界中の子供を相手しているから、忙しい」

という説明で、子供は納得した。

子どもの「なぜ? なに?」に完璧に答えられる。

さらに、こんな利用法もある。

4歳になると、様々な言葉を聞いて“○○ってどういう意味”と聞いてくることが増える。特に、説明しづらい時などに、AIに適切な回答を教えてくれることもできるのだ。

例えば、子どもに「“だから”っていう言葉は、どういう意味?」と聞かれたとき、あなたは答えられるだろうか?

AIなら瞬時に回答を出してくれる。

《だからっていうのはね、『その理由で』っていう意味だよ。たとえば、「お腹がすいたから、ごはんを食べよう」と言ったときの「から」は、「だから、ごはんを食べようね」と同じような意味なんだ。何かがあったから、それについて何かをする、という意味があるんだよ》

この説明で4歳児が理解するかはわからないが、少なくとも「教え方のヒント」にはなるだろう。

最後に、AIは「普段の話し相手」としても大活躍してくれる。

仕事や生活の愚痴など、周囲の人たちを辟易とさせるような話題でも、AIなら真面目に回答してくれる。日々の暮らしでムカッときて、気持ちを落ち着かせたいときなんかには、AIが落ち着いたトーンで回答してくれるのはありがたい。まあ、発言内容がちょっと「優等生」的なのが玉に瑕だけれども。

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