ママ友「料理教室があるから来ない?」 → “地獄の6時間セールス”だった!
仲の良い友人から騙し討ちのかたちでネットワークビジネスに勧誘されたら、どうすればいいだろう。東京都に住む40代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)は、ママ友の誘いで行った「料理教室」で思わぬ仕打ちを受けたことを明かす。今から10年前、女性の長男が1歳だったときの話だ。
「子ども同士が同い年ということもあり、(そのママ友は)よく私の家に来て遊んでました。お互い寝不足もあり、親も含めて昼寝するぐらい気を許し合った仲でした。ママ友になって半年以上経ったある日、『義理の姉の家で料理教室があるから来ない?赤ちゃんが気に入るおもちゃもいっぱいあるよ』と誘われたので、手土産を持って伺いました」
ところが女性が玄関に入ると、そこにはママ友の義理のお姉さんと近所のおばさんという人がおり、2000円の会費を求められたという。(文:福岡ちはや)
「会員になればあなたも大金持ちになれるとか。もう気が狂いそうになりました」
女性は「会費取るなら手土産持ってかなかったのにな」とモヤモヤしながらも、気分を切り替えてキッチンへ向かった。キッチンには鍋やフライパンが並べられており、それを見た女性は「これがただの料理教室じゃないことに気づきました」という。
「それからは、この無水鍋で料理するとどんなに素晴らしいか、この浄水器がどーのこーのと料理より調理器具の説明でした。できあがった料理を食べてるときも3人からのセールストークは続きます」
「私はウンザリして食べ終わったら帰ろうとしましたが、目新しいおもちゃに夢中になった我が子が帰りたがらない罠にかかってしまい、それから6時間。地獄のゴリ押し、3人からのセールストーク。会員になればあなたも大金持ちになれるとか、まず今日はこの商品を買えば安くなるとか。もう気が狂いそうになりました」
断ってもあの手この手で言い返され、「まさに逃げ道なし」と困り果てた女性は、最終的に「主人と前向きに相談するから今日は帰らせてくれ」と懇願し、夕飯前にやっと解放されたという。しかし、ほっとしたのも束の間、帰るなりママ友から「ぜひ入ったほうがいいよ」とダメ押しの勧誘連絡が来たそうだ。しかし
「キッパリと断って、『料理教室とかいって、勧誘じゃん。騙された!こういうことしてると友達いなくなるよ!』と言って絶交しました」
それから5年後、驚くことに子どもの入学式で例のママ友と再会したという。相手家族は4駅離れたところに住んでいたが、女性の家の近くに引っ越してきたのだろう。
「しかも子ども同士がクラスが一緒。その元ママ友はバツが悪そうにしてて、チラチラこちらを見てましたが、こちらは許してないので完全無視」
女性は我が子が二度とママ友の子どもと同じクラスにならないよう、学校に経緯を説明してお願いしたという。入学式から5年が経った今も、お互い無視し合う状況が続いているそうだ。
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