「子ども2人で専業主婦が出来る年収は? 夫の年収は650万です」に反響 「東京では1500万がボーダー」という声も
結婚後も仕事を続け、子どもが生まれても共働きは当たり前――という昨今だが、「実は専業主婦になりたい」という人は多いのかもしれない。ガールズちゃんねるに8月下旬、「専業主婦が出来る年収(子供二人として)」というトピックが立ち注目を集めた。(文:篠原みつき)
トピ主は「年収350万円ほど」のワーママで、「専業主婦するにはどのくらいの年収が必要だと思いますか?」と問いかけ、こう状況を明かしている。
「夫の年収650万、子供は双子で未就学児です」
「体力的に厳しいのと、子供が小学生に上がったら、遅いかもですが子供との時間を作りたいなと感じだからです。貯金は2000万ほどあります」
「どこに住んでるかにもよる。持ち家なのか、とか」
つまり現在の世帯年収は1000万円だが、それを手放して双子の育児や家事に専念することが可能か?という疑問だ。トピ主が「子供二人として、専業主婦出来る年収はどのくらいだと予想しますか?」と質問すると、回答欄にはこんなコメントが上がった。
「東京では1500万がボーダー」
「どこに住んでるかにもよる。持ち家なのか、とか」
「田舎住み。夫の年収手取りで800だから専業主婦してる。子供は大学生と中学生」
要する、年収以外の要素によっても違うので一概には言えないということだ。また
「650だとどうだろ。車なければいけるんじゃない」
「650以上あれば、出来ることはできる。習い事や旅行、贅沢を諦めればだけど」
という声もあるように、どの程度の生活レベルを望むかにもよるだろう。「うちは都内で750だけどまぁ比較的余裕あるよ」という声もあり、金額的には650~800万円と書く人が目立っていた。
中には、年収500万円で専業主婦、子ども2人大学でも「普通に余裕があった」という声もあったが、この人は考えてみると実家が太かったというカラクリを告白していた。
どんな条件で暮らす事を前提としているかはともかく、「専業主婦で子ども2人」で、ある程度不自由なく暮らすには、世帯年収650万円となるトピ主の世帯は「まあ及第点」という認識がうかがえた。
「専業で子供を幼稚園に行かせてたくらいが1番幸せだったかも」
ただ、「都内なら1500万円」という声もあるように、東京で高額な住居費を払いつつ子ども2人を私立の一貫校に入れ、そのために早くから塾通い……となれば、また計算が違ってくる。大学だけでも国立と私立、自宅通学と下宿で必要額が変わる。考えると次々にお金がかかることがあり、悩ましいところだ。なお、トピ主には貯金2000万円もあるので、学費自体はほとんどそれで賄えそうだ。
ちなみに、2023年の厚労省、国民生活基礎調査の概況によれば、「児童のいる世帯」の平均所得は812万6000円。年収換算だと大体1000万円ぐらいということになる。もちろん、前述のように各家庭によって色々と条件は違うが、夫婦どちらかがそれくらい稼げれば片方が専業主婦・主夫でもやっていくこと自体は可能そうではある。
ただ、専業主婦となった場合に心配なのは、子どもが大きくなってから再び正社員で再就職しようと思っても、よほどの専門職でもない限り難しい可能性があることだ。トピコメントには
「もったいないよー頑張って!一千万くらいないと何も遊べないし子の職業も選べない。一千万あれば塾もいけるしマイホームも少しくらいは選べる」
と、仕事を続けるよう励ます声もあった。それでも、「子どもとの時間を持つ」ことも、本人が望むならお金には代えられない。どちらを選んでも絶対にこちらが正解ということは無いが、やはり夫も含めこれから家族とどんな暮らしをしていきたいか、改めて考え直してみる必要がありそうだ。
※キャリコネニュースでは世帯年収に関するアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/CPG04M4S