コロナが落ち着いてきた頃、「そろそろどう?」と連絡したら、友人から「ちょうど来週から仕事も暇になるので、最高のタイミング」と返ってきた。何回かLINEのやり取りをした後、「そしたら近々連絡するね」と返事をもらい、女性はしばらく予定を入れず待っていた。ところが何か月も友人から連絡がなかったという。
ようやく電話がかかって来たものの、友人は待たせたことを謝りもせず、いきなり息子が国家試験に受かったと話してきたのだった。さらに、
「旅行支援を使って職場の人と温泉に行って来たことなど、自分の話をペラペラと話し、終わりました」
というから女性はショックを受けただろう。しかし友人の「そしたら連絡するね」は、その前にも何度かあったという。
「以前は、忙しくなっちゃったのかなと勝手に解釈していましたが、さすがにもうどうでもよくなりました。(中略)何十年も気軽に付き合える友達が近くにいて良かったと思っていましたが、我慢するのも限界かなと」
この電話以降、この友人との付き合いをやめたようだ。
「思えば、友人は一緒にいて楽しいけれど、生産性がまったくありません。それでも、30年以上も付き合って来たのだからと無理をしていたのかもしれません」
と、以前から疑問を持っていたことも明かした。長年の友人を失った寂しさはあるかもしれないが、「コロナで、自分にとって付き合うべき人を見直すことが出来ました」と前向きに捉えているようだ。読者のなかにも最近、人間関係を整理した人はいるだろうか。
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