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知名度なしの中小企業でも偉そうな面接官、入社後はバブル世代上司の「尻拭い」 氷河期世代の受難

昨今の就職・転職市場は応募者に有利な売り手市場だと言われる。だが男性が就活していた2000年代初期は、それとは真逆だった。

「就職難というのが、もう事実であり、企業側からすると“買い手市場”で、特に規模も知名度もない新興企業や中小企業なんかからは、面接でレベルの低い質問で随分意地悪質問ばかりされた」

ある会社の面接で、ゼミで日本の企業経営に関するテーマを扱っていると話した男性。すると面接官は自動車メーカー大手2社を引き合いに出し、なぜA社の車は売れていてB社の車は売れていないわけ!? と聞いてきたそうだ。おそらくB社でも即答できない質問だ。圧迫面接のつもりだったのだろうか。

結局「買い叩かれた」という男性は、現在も

「やることなくてもサービス残業でお付き合い、私物の業務使用を強制」

と搾取されているようだ。

入社後はバブル世代の上司の下で……「お前らの尻拭いが俺らの立場だった」

就職氷河期世代でも業種によって就活状況が異なるようだ。茨城県の45歳男性(営業/年収450万円)は、

「基本的に同業や隣接業界の面接はまだ通って方だと思う。(中略)面接すれば7割方内定もらって断ったのが多い」

と回想。男性は金融業界で働いているそうだ。だが就活とは打って変わって、入社後は“受難”に遭った。バブル世代の上司に苦労させられたようだ。

「はっきり言ってお前らの尻拭いが俺らの立場だった」

一方で自身が上司になった今、部下に対して「自分達が上からされた事する気はサラサラない」としつつ、

「調子に乗らず、今の時代の形で進め。ただ20~30年後は自分達が上の世代を舐めてる様に自分達も舐められるよ。あえて言うならいつの時代もその辺は変わらないから」

と苦言を呈した。

現在は人手不足が深刻で、新人に辞められないよう上司がお膳立てするという職場もあるようだ。だが指示待ち人間が上司の立場になった時、どうなってしまうことやら……。

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