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高収入であっても、望む場所で暮らせるとは限らない。キャリアと生活の質の板挟みに悩む人もいるようだ。投稿を寄せたのは、東京都に住む40代女性(事務・管理/年収1000万円)。田舎育ちだという女性は、東京での生活に強いストレスを感じているという。
「就職で上京してからずっと移住したいと思っています。田舎育ちの私には人込みも満員電車も狭い部屋もストレスでしかなく、ただ仕事のためだけに東京に仕方なく住んでいるだけだからです」
「結局は実家に帰りたくてずっと地元のUターン登録をしたまま現在に至ります」と、長年Uターンを模索しているものの、実現には至っていない。(文:篠原みつき)
「田舎に住むためには職業を変えるしかありません」
年収1000万円は恵まれているように見えるが、女性にとっては専門的なキャリアを維持するために「都心に縛られる」制約にもなっているようだ。
「仕事柄上場企業もしくは上場準備企業の本社でなければ仕事がないため、田舎に住むためには職業を変えるしかありません」
女性の職業は「内部監査」。企業の経営活動を公正かつ客観的に評価する重要な仕事であり、本社機能が集約する場所での勤務が求められやすい。地方でのキャリアチェンジは現実的ではないと考えているのだろう。
投稿からは、「仕事」と「生活の質」の間で葛藤しつつ、現状を受け入れようとしている様子がうかがえる。
「このまま定年の60歳まで東京で我慢し続けるのだろうとは思いますが、もしかしたらフルリモートで遠方から勤務できる会社があるかもしれないと一筋の希望を持ち続けています」
高い専門性が求められる職種だけに、キャリアを手放す決断は難しいだろう。働き方の多様化が進む中で、女性の希望が叶う日が来ることを願いたい。
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