お通夜で「ゴールへ向かって頑張ろう!」 後輩の葬儀が“宗教の決起集会”だった
それは、女性が思い出の箸を棺に入れたときだった。およそ葬儀には不似合いな「何かのプレゼンか発表会のように、はつらつとした元気な声」が聞こえたという。
「宗教の人が後輩との薄っぺらい思い出を語っていた。宗教の合宿で一度会っただけのエピソードを話し、片手を上げゴールに向かって共に頑張ろう!などと決起集会のようなスピーチが聞こえ、私達、社員全員が違和感でフリーズしてしまっていた」
会場は、遺族ではなくその宗教団体が仕切っていたようだ。故人と親しかった友人や同級生の姿よりも、笑顔で「お久しぶりです」と挨拶を交わす宗教関係者であふれかえっていたという。
純粋に悲しむことが許されない空間に、参列した社員たちはモヤモヤを抱えたまま会場を後にした。沈黙を破ったのは、同行していた社長だった。
「なんだあの通夜は。あいつの母親と姉ちゃんだけしかいないやんか、あとは宗教の人だけ。なんかかわいそうだな。明日は参列しないように、と言い残し解散になった」
故人を置き去りにしたような葬式に、女性は
「親の宗教の人が子供の通夜にまで仕切って、故人と仲が良かった人のスピーチもなく、純粋に故人を悲しむ事も出来ない通夜は初めてだったし、衝撃的だった。彼の命日の12月がくるたびに、あの異様なお通夜と、意気揚々と宗教のスピーチをする声をモヤモヤと共に思い出します」
と、やりきれない思いを明かし、投稿を結んだ。
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