「村人全員に話しかける、アイテムもコンプ」完璧主義すぎてゲームがしんどい、という書き込みに思うこと

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1997年、僕がまだ小学6年生の頃のこと。当時僕は『ファイナルファンタジーVI』に夢中だった。この頃はもうプレステも出てたし、続編の『ファイナルファンタジーVII』もあったんだけど、スーファミしかなかったうちでは周回遅れの『FFVI』が主力だったのである。(文:松本ミゾレ)
本作はドット絵で表現されるFF最終作ということもあって、これまでの作品の集大成のような側面もあり、ジョブチェンジこそないものの、個性的なジョブを持つキャラクターを使用可能だ。
ガウの「あばれる」コンプリートを目指したが……
それぞれに特技もあるが、その特技をコンプするのが結構難しいというか、取り忘れが起きやすい仕様だった。
モグの場合は「水のハーモニー」が崩壊後は習得不可なので、崩壊前にナルシェで仲間にしてから、レテ川に飛び込んで水辺での戦闘をする必要がある。そこから蛇の道経由で陸地に戻るんだけど、結構な長丁場なんだよね。
あとは、ガウかなぁ。獣ヶ原に出現するモンスターに「とびこむ」をすることでガウが固有アビリティの「あばれる」で使えるモンスターの行動を記憶する。その関係上、作中に出現する雑魚モンスター全部とエンカウントしなければコンプができないという形になる。
当然、遭遇し忘れることが頻発するもので、例えば僕の場合は一度しか行けない魔列車の中に出るオーバーソウルとかいうアンデッドと出会いそびれたことに、最後の最後で気が付いて泣く泣くやりなおした。
今思えば「別にいいじゃん、どうせ使わない技だし」って感じなんだけど、当時は「要素として存在するものを取り逃すのはプレイヤーの怠慢」みたいなことを本気で思っていた。
そういう子供だったのだ。
とはいえメタ的に言えば本作って魔石ラグナロックと武器としてのラグナロク、入手できるのは2つに1つなので、結局完全コンプって無理なんだけどね。あと「ちぬられたたて」が255回戦闘後に「えいゆうのたて」になるので、こちらも二者択一だし。
こういうことに気が付くと、徐々に「ああ。じゃあ別にコンプしようとしなくていいんだな」と思えるようになった。そして現在。僕はゲームをやるにあたって、コンプリートとか考えずに適当に遊ぶようになっている。
そもそもコンプリートが到底無理なゲームをやってみよう
しかし、世の中には今現在もまさに、かつての僕のようにやたらと完璧を求めてしまい、疲弊しちゃってるプレイヤーもいるようだ。ガールズちゃんねるに「ゲームでの完璧主義をやめる方法」というトピックが立っていたのが、昨年末のこと。これを立てた人物の声を引用したい。
「昔は細かいことにこだわらず純粋に楽しんでいましたが、今は1つでもアイテムを取り逃がさないように隅々まで探索、村人全員に話しかける、各ステージを☆3でクリアするまで先には進めないなど、全て完璧にこなそうとして義務感が出てきてしまいすぐに飽きてしまいます。このプレイスタイルをやめてゲームをもっと気楽に楽しみたいのです」
と、こんな具合で現在進行形で完璧主義に陥り、四苦八苦しているようなのだ。どうしたらこの人を救済できるのだろうか……。
色々と考えたが、やっぱり考えてみると、こういう人がやっているゲームって明確なコンプリートのゴールがあるんじゃないかって思うんだよね。昔は、やろうと思えば武器や技の完全コンプリートが可能というタイトルが存在していた。なので、なまじその目標が現実的であるからこそ、ついつい躍起になる。
ところがゲームも進化して容量も大きくなっていくと、今度はもう抱えきれないようなアイテムやらスキルが解禁される。すると物理的に、コンプとか言ってられない事態になる。
『GTA5』で走ってる車全部集めて云々とか、『Fallout76』でユニークアイテム全部集めるとか、ちょっと考えるだけでも「無理じゃん?」と気付けるぐらい、今のゲームはやれることが多過ぎる。コンプとか、完璧主義とか言ってられないようなゲームも随分増えてきた。
なので、この悩めるゲーマーさんには是非、そういったゲームに挑んでもらいたい。流石に早晩、完璧主義を手放すこととなるはずだ。完璧なんか求める前提のゲームデザインになっていないのだから、考えるだけ意味がないことだし。
あと、僕が子供の頃にコンプに躍起になっていたのって、今より集中力があったこと、そして暇だったことがある。暇だと余計なことばかり考えてしまいがち。
完璧を求める根本原因は、そんなことを思いついてしまうぐらい暇ってことにそもそも原因があったりするので、高橋名人の受け売りになってしまうが、ゲームは1日1時間で切り上げて、ゲーム以外の遊びにもいっぱい目を向けた方がいいぞ!
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